五島観光歴史資料館 / キリシタンの歴史を学ぶ
2009年 長崎県 博物館その後、五島観光歴史資料館に立ち寄る。
その名に「五島」とあるように、福江島だけでなく、五島列島全体の歴史や民俗、文化に関する資料が収蔵されている。さらっと流すつもりだったけど、意外におもしろい。バラモン凧は珍妙だし、ふるさとシアターは松本さんが出演していておもしろかった。
※本丸の代わりをしている
カクレキリシタンの悲劇
なにより興味深かったのはカクレキリシタンの歴史。隠れキリシタン(潜伏キリシタン)は、200年以上も自分たちだけで信仰を伝承してきたため、本来の教義から大きく逸脱するケースがあった。明治になり、信教の自由が許されても、あまりに教義が食い違うため、カトリックに復帰できない信者があらわれたのだ。これを学術的に「カクレキリシタン(すべてカナ表記)」または「離れキリシタン」と呼ぶ。正しいカトリック信者にすれば、その歪みを正してあげたいと思う。しかし彼らにとってカトリックへの復帰は、先祖から受け継いできた「カクレ」信仰の否定に他ならない。その葛藤の深さは、私には想像もできない。
※館内の展示
■五島観光歴史資料館
[所在地] 長崎県五島市池田町1-4
[連絡先] 0959-74-2300
[休み] 無休(12~4月は月曜休)
[時間] 9:00~16:30(7~9月は8:30~17:30)
[料金] 220円
※レンタカーを借りよう
もっと資料を読みたかったが、だいぶ時間がおしてしまった。早くレンタカーを借りて、島の周遊に出掛けないと。あぁ、見たいものが多すぎる。福江に2泊3日は少なかったか?
この日、私たちは超過密スケジュールの福江観光をすることになった。