DHC-8-200 / はじめてのプロペラ機

2009年 長崎県 交通:飛行機
[WGS84] 32.668093, 128.837399 - Google Earthで開く(kml)

福江島から長崎への帰り道は、飛行機を使うことにした。

時間やお金より、離島から飛行機で帰ることを経験したかったからだ。しかも福江空港と長崎空港を結ぶORC(オリエンタルエアブリッジ)はプロペラ機(ターボプロップ機)である。プロペラ機に乗ってみたいという気持ちも少なからずあった。

福江空港での待ち時間

ORC長崎行き312便の出発は、11時。なのに福江空港に着いたのは10時ちょうど。まだ1時間もある。ぎりぎりまで福江を観光したかったが、レンタカー返却後に寄り道すると空港まで送ってもらえないので、やむなし。ロビーのベンチに座ると、がくっと嫁が寝てしまった。まだ午前中なのに。そしてまだ旅行5日目なのに。旅はあと10日もつづくのだ。

ボンバルディア
※福江空港

ボンバルディア
※鬼岳の展望台:3時間前、あそこから見ていた

福江空港は、今まで訪れた中でもっとも小さい空港だった。ぶらぶら見学したり、五島うどんを買って時間をつぶす。ほどなく搭乗手続きがはじまる。パソコンや三脚、ペットボトルは入念にチェックされた。

はじめてのプロペラ機

これから搭乗するボンバルディアDHC-8-200 (DASH 8)は、じつはトラブルが多い機体である。故障で空港に引き返したり、前輪が出ず胴体着陸したり……。まぁ、そのへんを気にして旅はできない。自分が乗る便で、極端にドラマチックなことが起こらないよう祈るばかりだ。

ボンバルディア
※312便に搭乗する

ボンバルディア
※大きなプロペラ

プロペラがまわりだす。扇風機のモーターに耳を押し当てたような音……というか振動がする。発進時のGは強烈で、ぐーっと座席に身体が沈む。ジェット機よりパワーがあるような気がする。
福江島空港から長崎空港まで約30分。料金は1人11,300円。

さらば福江島!
※座席9Eからの眺め:さらば福江島!

福江島を飛び立つとき、眼下にたくさんの田んぼや段々畑が見えた。レンタカーで走っているときは気づかなかった。福江島は農業も盛んだった。いろいろ見たつもりで、ぜんぜん見てなかった。

ボンバルディア
※雲海を抜けて

ボンバルディア
※機内の様子

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※大村湾を越えて、長崎空港へ

3日ぶりの長崎空港

30分後、長崎空港に到着。あっという間だ。私は興奮していたが、嫁はぐっすり寝ていた。嫁もプロペラ機ははじめてなのに、淡白だなぁ。エプロンを歩いてターミナルへ。雨の日はバスが出てくれるのかな。

ボンバルディア
※エプロンを歩いてターミナルへ

さて、ふたたび九州、長崎空港である。腹ごしらえにちゃんぽん饅頭を食べようと思っていたが、予定より1つ前のバスが来ていたので、飛び乗った。このバスで長崎第3位の都市・諫早へ行く。そこから島原鉄道に乗り換え、今日は島原に泊まるつもりだ。