白州ウイスキー博物館 / 断じて舶来を要せず
2009年 山梨県 博物館 酒ほろ酔い気分のまま、白州ウイスキー博物館を見学した。
4階建ての建物で、延べ150平方mの館内にはウイスキーの歴史、文化、風俗、科学などの資料が展示されている。印象に残ったのは3点。サントリー創業者・鳥井信治郎の気概、錬金術に使われるようなウイスキー醸造の器具、そしてサントリーのなつかしいCMだった。
※白州ウイスキー博物館
断じて舶来を要せず
1929年に発売された本格国産ウイスキー第一号となる「サントリーウイスキー白札」。現在も販売されているサントリー角瓶のことだ。当時の新聞広告には、「断じて舶来を要せず」と書き出されていた。周囲の大反対を押し切り、不可能とされた国産ウイスキーの生産。鳥井信治郎という人物の気概に圧倒される。
ここに、展示内容を細かく書いても意味はない。興味のある方は現地で説明を読み、雰囲気を感じてほしい(※実際に醸造されたのは山崎蒸留所だけど)。
※威厳さえ感じる
ウイスキーの神秘と科学
2階ではウイスキーがどのように造られるか──どのように造ってきたかが紹介される。再現された蒸留所にひしめく奇っ怪な器具、道具たち。まるで錬金術師の工房のようだ。
※再現された忠誠の蒸留所
※さまざまな道具
※蒸留釜の原型
※保存にも工夫がある
サントリーのCMは素晴らしい
片隅で、昔のウイスキーのCMが流されていた。いやぁ、しみるね。このCMを作った人は、「お酒を飲みたくなる気持ち」を深く理解してるよ。
※4階の展望室:南アルプス甲斐駒ケ岳や八ヶ岳をはじめ、パノラマで雄峰が一望できる
■サントリー白州蒸溜所 / サントリー天然水白州工場
[住所] 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
[電話] 0551-35-2211
[URL] https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/
※さて、帰ろう
帰りのバスは
当初の予定では、サントリー白州工場から韮崎駅に抜けるつもりだったけど、バス停の時刻表があいまいだったので、小淵沢駅にもどることにした。なんもない路上でバスを待つのはつらかった。酔いもさめちゃったよ。
家に帰って調べてみたら、韮崎駅行きのバスは休日運休だった。知らなかった。バスが運休だから車を使うのか、車が使われてるからバスが運休したのか。やれやれ。電車とバスで地方に出かけるのは、リスクが高いことがよくわかった。
※白州町のマンホール
※小渕沢駅行きのバスを待つ
小渕沢駅から中央本線で、ふたたび山梨駅へ。東京に帰る前に、なにか食べていくことにした。