白州ウイスキー博物館 / 断じて舶来を要せず

2009年 山梨県 博物館
[WGS84] 35.827264, 138.301306 - Google Earthで開く(kml)

 ほろ酔い気分のまま、白州ウイスキー博物館を見学した。

 4階建ての建物で、延べ150平方mの館内にはウイスキーの歴史、文化、風俗、科学などの資料が展示されている。印象に残ったのは3点。サントリー創業者・鳥井信治郎の気概、錬金術に使われるようなウイスキー醸造の器具、そしてサントリーのなつかしいCMだった。

白州ウイスキー博物館
※白州ウイスキー博物館

断じて舶来を要せず

 1929年に発売された本格国産ウイスキー第一号となる「サントリーウイスキー白札」。現在も販売されているサントリー角瓶のことだ。当時の新聞広告には、「断じて舶来を要せず」と書き出されていた。周囲の大反対を押し切り、不可能とされた国産ウイスキーの生産。鳥井信治郎という人物の気概に圧倒される。
 ここに、展示内容を細かく書いても意味はない。興味のある方は現地で説明を読み、雰囲気を感じてほしい(※実際に醸造されたのは山崎蒸留所だけど)。

白州ウイスキー博物館
※威厳さえ感じる

ウイスキーの神秘と科学

 2階ではウイスキーがどのように造られるか──どのように造ってきたかが紹介される。再現された蒸留所にひしめく奇っ怪な器具、道具たち。まるで錬金術師の工房のようだ。

白州ウイスキー博物館
※再現された忠誠の蒸留所

白州ウイスキー博物館
※さまざまな道具

白州ウイスキー博物館
※蒸留釜の原型

白州ウイスキー博物館
※保存にも工夫がある

サントリーのCMは素晴らしい

 片隅で、昔のウイスキーのCMが流されていた。いやぁ、しみるね。このCMを作った人は、「お酒を飲みたくなる気持ち」を深く理解してるよ。

白州ウイスキー博物館
※4階の展望室:南アルプス甲斐駒ケ岳や八ヶ岳をはじめ、パノラマで雄峰が一望できる

■サントリー白州蒸溜所 / サントリー天然水白州工場
[住所] 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
[電話] 0551-35-2211
[URL] https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

白州ウイスキー博物館
※さて、帰ろう

帰りのバスは

 当初の予定では、サントリー白州工場から韮崎駅に抜けるつもりだったけど、バス停の時刻表があいまいだったので、小淵沢駅にもどることにした。なんもない路上でバスを待つのはつらかった。酔いもさめちゃったよ。
 家に帰って調べてみたら、韮崎駅行きのバスは休日運休だった。知らなかった。バスが運休だから車を使うのか、車が使われてるからバスが運休したのか。やれやれ。電車とバスで地方に出かけるのは、リスクが高いことがよくわかった。

白州町のマンホール
※白州町のマンホール

小渕沢駅行きのバスを待つ
※小渕沢駅行きのバスを待つ

 小渕沢駅から中央本線で、ふたたび山梨駅へ。東京に帰る前に、なにか食べていくことにした。

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