雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸) / 住宅地に残された洋館

2009年 東京都:池袋副都心 建物:近代遺産
[WGS84] 35.720744, 139.720577 - Google Earthで開く(kml)

ウォーキングイベント「都内・音羽の歴史と文化の散歩道」の途中で、雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)に立ち寄った。

住宅地の中に、ぽつんと木造の洋館が建っているのは、なんだか奇妙な感じだった。近所に住んでいたら、ちょっと自慢できる建物かもしれない。

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)

アメリカ人宣教師のJ・M・マッケーレブの邸宅で、1907年(明治40年)に建てられた。豊島区に現存する最古の木造洋風建築物である。当時は、新興住宅地における布教活動と幼児教育の拠点だったらしい。
ありがたいことに、無料で一般公開されている。

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※マッケーレブが34年間を過ごした家

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※外壁はペンキ塗りの下見板張り

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※白い板に深緑の窓枠が映える

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※庭側は全面が窓になっている

質素な外国人住宅

山手西洋館や、神戸北野の異人館のような豪邸ではなく、一般庶民の住宅だね。
全体のデザインはシングル様式で、細部にはカーペンターゴシック様式が用いられている。解説ビデオを見たけど、難しいことはよくわからない。

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※サンルームとして使える広緑

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※窓が多く、採光に配慮されている

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※家の中心にある暖炉

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※2階の天井:格子に割竹が使われている

雑司が谷旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)
※近所のタイルにも描かれている

なんだか居心地のいいところだ。ガラス越しに差し込む日差しも心地よい。ぼんやり椅子に座っていると、紅茶を飲みたくなる。
しかしウォーキングの最中なので、私たちはふたたび歩きはじめた。

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