用宗漁港 / 生しらすを食す
2010年 静岡県 #駿河湾ドライブ 郷土料理 魚用宗(もちむね)漁港にやってきた目的は、生シラス丼である。
2006年に江ノ島で生シラス丼を食べたのだが、納得できなかったので、どこかで再挑戦したかった。
用宗漁港はしらすの産地として有名であり、「浜のかきあげや」のように、漁協直営店「どんぶりハウス」がある。生しらすは鮮度がいのちなので、漁港で食べることにした。
※町中を流れる川
※用宗漁港
※漁協直営店「どんぶりハウス」
しかし売り切れだった
時刻は11時半。まだ昼前なのに、待望の生しらす丼は売り切れだった。ガンダムに心を奪われたばっかりに、まかさ食べ損なってしまうとは!
このままでは帰れない。そこで漁港に隣接する瑞穂水産で生しらすを購入した。
※瑞穂水産
■瑞穂水産
[住所] 静岡県静岡市駿河区用宗1-35-11
生しらすは鮮度がいのち。したがって、すぐ食べる。どんぶりハウスのテントを借りて、ちょちょいと味見した。
※生しらす(500円)、釜揚げしらす(500円)、わかめ(500円)
※生しらす:そんな目で見ちゃいやー
※釜揚げしらす:そんな目で見ちゃいやー
瑞穂水産によると、今日の生しらすはウロコが混ざっているので、量を多めに販売しているらしい。食べてみると、なるほどウロコが口に当たる。そのまま食べられるけど、引っかかる感じ。
釜揚げしらすは身が大きく、味わい深い。生しらすはじつに淡泊。嫁は気に入って、ぱくぱく食べはじめた。醤油もごはんもいらないと言うが、せっかくだから買ってこよう。
オリジナル・しらす丼の完成!
コンビニでごはんを買ってきて、生しらすと釜揚げしらすを載せる。買ってきた醤油をひとたらし。オリジナル丼の完成だ。生しらす丼は売り切れだったけど、より豪勢なメニューになったぞ!
※生しらすと釜揚げしらすのハーフ&ハーフ
ごはんがあると、ウロコは気にならない。醤油があると美味しさは深まるが、生しらすの味は形容しづらい。ただ、生臭さがまったくないことは強調しておきたい。これが鮮度の差なのか。そういえば生姜を入れてなかった。
宵越しの生しらすはもたねぇ
パックの半分を持ち帰って、家で食べたんだけど、わずか半日でまったくちがうものになっていた。1匹ずつの張りがなくなり、全体にとろみが出ている。食べると、苦みとえぐみがある。あぁ、江ノ島で食べた生シラス丼もこんな感じだった。これだと生姜が必要だ。
※半日でまったくちがうものに
生しらすがこんなに早く劣化するとは思わなかった。これじゃ産地でなければ食べられない。最近は輸送技術が進化して、産地の美味しさを食卓に届けられるらしいが、冒険することもないだろう。
生しらす丼は、とても難しい料理だったのだ。