東御苑を散策した / 皇居見学 (2/2)
2010年 東京都:都心部 公園 城・城址 美術館東御苑は一般開放されているが、出入り自由というわけじゃない。
大手門で入園票という黄色いプレートを渡され、出るときに返却する。プレートの番号を管理したり、ICチップが埋まっているようなことはない。門を開放しちゃうより、このくらいのセキュリティがあった方がいいと思う。
※入園票プレート
東御苑の広さ
皇居東御苑は旧江戸城の本丸、二の丸、三の丸にあたる。広さは約21ha──日比谷公園(14ha)より広いが、浜離宮恩賜庭園(25ha)ほどではない。ここに吹上御苑、北の丸公園を含めた皇居全体の面積は142haで、榛名湖(122ha)より大きい。
※巨大な石垣
※松の廊下跡:1701年、ここで浅野長矩が吉良義央に斬りつけたのか
苑内には江戸時代や明治期の史跡が残されている。三の丸尚蔵館(無料)では、皇室に受け継がれてきた絵画や工芸品を鑑賞できる。東御苑は宮内庁の管轄で、ちょうど皇宮警察による演奏会が開かれていた。
明暦の大火(振袖火事)
ここで江戸城のウンチクを1つ。
1657年、「明暦の大火」によって江戸の6割が焼き尽くされ、3~10万人の死者が出たと言われている。このとき、江戸城の天守や本丸も灰燼と帰すのだが、そんな大惨事においても城門は固く閉ざされていた。町人が火消しに入城することも、将軍が城外へ逃げ出すこともできなかった。
すさまじい時代である。
その日のことを想像しながら歩くと感慨深い。
※石室(いしむろ):火災の際に調度品を納めたらしい。氷室ではない。
※江戸城本丸御殿の跡地:ここに大奥があった
※江戸城天守跡(天守台)
※汐見坂:ここから海(日比谷入江)が見えたらしい
※宮内庁楽部桃華楽堂
※皇居正門石橋旧飾電燈
余録:橋灯の比較:日本橋の橋灯、四谷見附橋の橋灯、皇居正面鉄橋の現橋灯、皇居正門石橋旧飾電燈(東御苑、江戸東京たてもの園)
※十月桜 (ジュウガツザクラ)
※大手門:向こうは別世界
東京国立近代美術館・工芸館や国立公文書館のある北の丸公園も見学しようかと思ったが、ここは友人Aも見たいと言っていたから、次の機会にするか。満足した私たちは大手門から「外」に出た。いやはや、ギャップが大きい。大手門の前にあったパレスホテルが建て替え工事をしていた。「外」は変化が早い。そして私はそこ住んでいるのだな。