「オウム真理教に帰依した何人かの人々にインタビューしたとき、僕は彼ら全員にひとつ共通の質問をした。『あなたは思春期に小説を熱心に読みましたか?』答えはだいたい決まっていた。ノーだ。彼らのほとんどは小説に対して興味を持たなかった、違和感さえ抱いているようだった。(続)
— kemofure (@kemohure) 2018年5月15日
物語は心の糧。食べたものが血肉になるように、読んだ物語が精神を形作る。物語が人格形成に与える影響は大きい。きわめて大きい。だからよい物語に触れてほしい。よい物語に触れた人は、よい人になる。
よく誤解されるが、【ゆっくり文庫】を通じて私は「本を読め」と言ってない。ただただ、物語に触れてほしい。映画でもゲームでもラジオでもいい。語り聞かせをしてもらう/してあげられるなら、もっといい。物語に触れる方法は、本とはかぎらない。
同じ物語を共有できる人間が、民族となる。
その民族で生きていくなら、基盤となる物語を受け入れたいし、次の世代に伝えたい。
物語を共有しない若者や来訪者には、注意すべきだろう。
「よい人」の概念が異なるのだから。
抑圧を感じるなら、物語を共感できる人を探して「部族(tribe)」を作ろう。
もしだれにも言えず、だれとも共有できない物語が好きなら、自分を変えたほうがいい。でないと生きにくい。
だから私は妄想を吐き出して、共感できる人を探す。自分が孤立していないと確認するために。
パンが2斤あったら、ひとつを売ってヒヤシンスを買うでしょう。私の魂の糧として。 コーラン