「夜が明けてきたよ! これなら登れるよ!」
車の中で、妻が騒ぎはじめた。運転で疲れていた私は、もうこのまま寝てしまいたい気分だったが、うるさいので登ってしまうことにした。
ヘッドライトを装着して、登山道に入る。
夜も白みはじめたとはいえ、まだまだ暗い。森の中に入ってしまえば、多少、空が明るくなっていても関係ない。ヘッドライトが照らし出す範囲しか見えないのだ。
気を付けていないと、登山道を外れそうになる。

ほどなく、勾配がきつくなってきた。手を使って、よじ登っていく。こんなに急なところだとは思わなかった。
「これは・夜間で・なくても・厳しいぞ…」
呼吸が乱れてくる。ひぃひぃ。
やがて、周囲が明るくなってきた。ようやく妻の顔が見えはじめる。

06:30-登頂
山の端から太陽が昇ってきた…らしい。
「…曇ってるよ」「…」
妻は、天気予報を見ていなかった。
ご来光を見たいというから来たのに、天気予報を確認していなかったとは! まったく阿呆な話だ。

…ご来光は拝めなかったが、まぁ、いいや。
天気がよければ富士山もハッキリ見えるそうだが、多くは望むまい。山頂の山小屋で、登頂者名簿に名前を書く。とにかく(無事に)登れたのだ。それで満足だった。

ぽつぽつ登山客が登ってくるころ、私たちは下山を開始した。
下りは登りよりもキツいけど、周囲が明るくなってきたので不安はなかった。

07:30-金時神社
夜はあれほど怖かった神社も、日が昇ればふつうの場所だった。お参りをしておく。
大きな金太郎の斧が印象的だった。

今日の教訓は1つ。夜、山に登ってはいけない。これに尽きるね。
このあと、私たちは楽遊壽林自然館へと向かった。
金時山(きんときやま)
標高1,213m。箱根外輪山の最高峰。金太郎(坂田金時:源頼光四天王の一人として勇名をはせた)の遊び場だったと言われている。同じく外輪山の丸岳・長尾峠コースに比べると標高は低いが、行程は長くて傾斜もキツい。ベテラン好みのコース。乙女峠とともに富士山の展望が抜群。
山頂に到達した話
- 富士山 (3,776m)
- 榛名富士 (1,327m)
- 金時山 (1,213m)
- 御岳山 (929m)
- 筑波山/女体山 (877m)
- 陣馬山 (857m)
- 高尾山 (599m)
- 都幾山 (463m)
- 天覧山
(195m)、多峯主山 (271m) - 稲荷山 (230m)
- 日向山(にっこうやま) (223m)
139.004849,35.289856