夢日記

夢日記

第12夜:サソリとアイスの当たり棒

1996年ごろの話。 私は毎週末、友人宅で遊んでいた。そこにはゲームセンターで知り合った十数名の友だちが集まっていた。金曜夜、閉店までゲームセンターで戦って、そのあと友人宅に移動、そのまま日曜日まで遊びほうけるのだ。 とにかく人数が多いので...
夢日記

第11夜:蜘蛛の糸

気がつくと、天空のハシゴに引っかかってた。 風がびゅーびゅー吹いてて、夕陽がまぶしい。 眼下には大海原が広がっている。かなり高い。飛行機の窓から見下ろすような高さだ。ハシゴが海に届いてるんだろうか。 上空には巨大な円盤が浮かんでいる。これま...
夢日記

第10夜:宴の終わり

「さて、そろそろ帰りましょうか」 彼女はそう言って、席を立つ。そうだねと返事をして、私も店を出た。 てくてく歩く。 これといった話題も思いつかないので、無言のまま歩く。もうすぐ駅だ。駅に着いたらオワカレ。宴(うたげ)が終わる。(もう少し話を...
夢日記

第09夜:明晰夢の悪夢

夢と自覚できる夢を、明晰夢(メイセキむ:Lucid Dream)と呼ぶ。または自覚夢、覚醒夢。明晰夢の内容は、みている本人がある程度コントロールできる。自分が思い描くことを体験したり、悪夢を回避できる。明晰夢は特殊な才能ではなく、訓練次第で...
夢日記

第08夜:長電話する夢

「ご無沙汰です。最近、どうですか?」 昔の仕事仲間から電話がかかってきた。この声を聞くのは何年ぶりだろう? 20世紀から電話がかかってきたようなもんだ。なつかしい。積もる話がいっぱいある。「あれから、いろんなことがあったよ。○×さん、覚えて...
夢日記

第07夜:タイムスキップ

数年ぶりに再会した友人は、驚くほど老けていた。 「老けた」という形容では足りない。モジャモジャに伸びた髪とヒゲは浮浪者のようだし、落ちくぼんだ眼窩やシワの深さは末期の病人を彷彿させた。彼はまさに老人になっていた。人は……たった数年でこれほど...
夢日記

第06夜:親父が見た夢

親父から聞いた話。 ある日、親父は地方に出張していた。取引先との打ち合わせが終わり、同僚と旅館に泊まることになった。そこで親父は、夢を見た。 夢の中で親父は、露天風呂につかっていた。すると、野生のクマが湯船に入ってきた。びっくりした親父は、...
夢日記

第05夜:最後の1本

寝ていると、足がツった。 強烈だった。ビキビキと足の健が引きつる。しかも4本ある足のうち、3本までツってしまった。痛くて、とても寝ていられない。 悶え苦しんでいると、足元に誰かが立っていた。うちの妻だった。真っ白なネグリジェを着て、手になに...
夢日記

第04夜:顔色吐息

ゾンビになる病気が蔓延した。 ゾンビになると顔色が悪くなる。「あー、コイツ、死んでるよ」と一発でわかるほどだ。ところが当の本人は気づかない。自分だけじゃなく、ほかのゾンビ(の顔色)もわからないようだ。 この病気(?)にどう対応するかで、政府...
夢日記

第03夜:進路相談

進路指導室に行くと、海原雄山が座っていた。 「弟子にするから、卒業したら美食倶楽部に入れ」と言う。 とても素晴らしい話だと、先生は大喜びだ。なんだか気にくわない。「弟子になったら、師匠を越えられないじゃないか。 私は自分の店を出す。私の美食...
夢日記

第02夜:2本目の最終電車

「最終電車が行っちまったぁ!」 ホームから走り去る電車を見ながら、私は途方に暮れた。時刻は深夜。ほかに客はいない。次の電車もない。ホームは静まりかえっていた。 この駅で乗り換えるはずだった。 そのとき、切符がないことに気づいた。あわてて探し...
夢日記

第01夜:ザ・マンション

目覚めると、マンションの一室だった。 室内には、私のほかに数名の男女。みんな知らない人だ。私が目覚めたことに気づくと、彼らは状況を説明してくれた。それは、驚愕すべき状況だった──。 ここは建設中のマンション。広い敷地にはショッピングセンター...