第11夜:蜘蛛の糸

第11夜:蜘蛛の糸 夢日記
第11夜:蜘蛛の糸
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 気がつくと、天空のハシゴに引っかかってた。

 風がびゅーびゅー吹いてて、夕陽がまぶしい。
 眼下には大海原が広がっている。かなり高い。飛行機の窓から見下ろすような高さだ。ハシゴが海に届いてるんだろうか。

 上空には巨大な円盤が浮かんでいる。これまた半端ない大きさ。平べったい銀色の円盤で、直径数キロはありそう。ハシゴは円盤のふちから伸びているようだが、遠すぎてよく見えない。つまり私は……天と海をむすぶハシゴに、ぶら下がっていた……。

(なんで、こんなところに?)

 頭がガンガンして、よく思い出せない。たぶん、私はあの円盤から落っこちだのだ。そのまま海に落下するところを、運良くハシゴに引っかかった。なんたる幸運! ふつうは助からない。ちがう、そうじゃない。
 私は円盤から、誰かを突き落としたんだ。前髪をリーゼントした男と争っていた。生死に関わる状況だった。私はハッチを開け、リーゼント野郎を足でぐいぐい押し出した。足の裏にその感覚が残ってる。あいつが落ちたとき、私の袖口がつかまれ、ふたりとも真っ逆さまに……。
(リーゼント野郎はどこ行った?)
 きょろきょろ周囲を見てみたが、なにもない。ハシゴの上にも下にも……少なくとも見える距離にはいない。ということは、リーゼント野郎は海に落ちたんだな。

 この高さでは助かるまい。
 ふと前髪が気になった。
(あれ? リーゼント……)
 なんてこった。私自身がリーゼント野郎だった。つまり「私」に蹴落とされた方だ。よく見れば、ワイシャツに蹴られたアトも残ってる。てことは、海に落ちたのは「私」か?


 もうすぐ日が暮れる──。
 夜になったら寒かろう。ハシゴを登って円盤に帰りたいけど、身体が痛くて動けない。ちょっとは登れるだろうけど、それで景色が変わるわけでもあるまい。かといってハシゴを降りるのはイヤだった。なぜって、ハシゴの途中に「私」の死体が引っかかってそうだから。死体を見たら、自分が死んだことが確定してしまう。だから見たくない。

 とはいえ、このままハシゴに掴まっていても、やがて力尽きてしまう。
 どうしよう……。


 という夢を見た。
 通勤電車でiPodを聴きながら寝ると、いろんな夢を見る。

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