『仮面ライダーオーズ』について、思うところを書き留めておく。
序盤のメダル争奪戦はよかったけど、中盤以降──プトティラが出たあたりから迷走したように思える。謎も明かされなくなった。鴻上はなんのためにオーメダルを蒐集していたのか? グリード退治が目的なら、アンクと取引したり、バースをけしかける必要はない。「オーズの器」とか「真オーズ」とか、それっぽい言葉が踊っていたけど、よくわからないまま終わった。
映画『将軍と21のコアメダル』では、鴻上は800年前に錬金術師を滅ぼした王の子孫とほのめかされる。つまり鴻上は、先祖の不始末をあがなっていたのか? それにしてはやぶ蛇が多い。
ま、ダメ出ししてもつまらない。例によって私が期待した『オーズ』をまとめてみた。
メダル争奪戦
グリード復活、映司とアンクの共闘
ヨーロッパから運ばれてきたコンテナから、うめき声が聞こえる。「欲しい、欲しい」と。コンテナは鴻上ファウンデーションに運ばれる予定だったが、運送業者のミスでふたが開いてしまう。大量のメダルがこぼれ、集まって、怪人グリードが復活した。

グリード4体は町中に出て、暴れまわった。なにかを探しているようだ。鴻上ファウンデーションの私設武装組織「ライドベンダー隊」が立ち向かうが、まるで歯が立たない。大惨事のさなか、アルバイト警備員の火野映司は、鳥系グリードのアンクと出会う。
回想。アンクが最初に目覚めた。先んじるため、腕だけの復活になった。アンクは同梱されていたオーズドライバーと、ほかのコアメダル数枚を奪って逃走。グリード4体が暴れていたのは、アンクを探すためだった。
アンクは自分を守るため、映司をオーズに返信させた。映司が変身したオーズは思いのほか強かった。アンクが苦々しい顔をする。800年前、初代オーズに封印された記憶がよみがえる。
アンクは映司を利用しようとするが、映司は欲がないため取引が成立しない。おまけに馬鹿じゃないから、アンクを出し抜いてオーズで人助けをしてしまう。苛立つアンク。
アンク:オーズの力を無駄に使うんじゃねぇ!
映司:こういう力は、みんなのために使わないと!
無欲な映司と強欲なアンク。
凸凹コンビのグリード退治(とメダル集め)がはじまった。
鴻上ファウンデーション
映司とアンクは、鴻上ファウンデーションに呼び出さた。鴻上会長から事件の背景を聞かされる。
800年前──。
3人の錬金術師が超常的な力を秘めたオーメダル(コアメダル)を鋳造した。オーメダルが10枚集まると奇跡を起こせる。ところが10枚のうち1枚が抜き取られたことで、メダルに自我が生まれ、グリードが誕生した。5体のグリードは欲望の赴くまま、国を荒らしまわった。
映司:おまえ、悪いやつだったんだな。
アンク:おれは今も変わってねぇ!
グリードに対抗するため、錬金術師たちはオーズを錬成。これを勇気ある若者に託した。オーズは、メダルの力を集めるごとに強くなっていく。激戦の末、初代オーズは5体のグリードを封印することに成功した。
ところが! そのとき若者の心に欲望が芽生えた。オーズは欲望を増幅する。ましてやすべてのメダルをそろえたオーズは、火薬庫のようなものだった。若者はオーズに飲み込まれ、消滅してしまった。
映司:え? オーズって、そんなに危険なの?
アンク:おれが封印されたあとの話だ。知るか!
そして現代──。
考古学者でもある鴻上は、オーメダルの伝承を研究していた。「欲望による世界の再生」が、鴻上の、ひいては鴻上ファウンデーションのテーマだった。ところが手違いでグリードが復活してしまった。グリードがもたらす災害に、鴻上ファウンデーションは責任を感じている。なんとか秘密裏に解決したい。

鴻上:こういう事態に備えて、ライドベンダー隊を組織したのだが、グリードは思いのほか強かった。しかし、きみたちがいる。映司くんは無欲なので、オーメダルの毒にも当てられない。きみならオーメダルの力を最大限に引き出せるだろう!
そこで取引だ。鴻上ファウンデーションはきみたちの探索を全面的に支援する。その代わり、回収したメダルの60%をゆずってほしい。
アンクは猛反対したが、鴻上の支援は欠かせないため、やむなく合意する。
心強い味方を得て喜ぶ映司。アンクは考えていた。
(おれのメダルが9枚そろったら、鴻上を殺して総取りだ)

無欲の男
グリードとの戦いの中で、映司の素性が明らかになっていく。映司は世界中を旅する好青年だが、あるとき内戦に巻き込まれ、人間の欲望がもたらす悲劇を見せつけられる。ひどいショックを受けた映司は、度を超した自己犠牲精神をもつようになる。社会生活は送れないが、オーメダルの毒に冒されないという側面もあった。

アンクは映司の代替えとして、ライドベンダー隊の後藤にオーズを装着させる。後藤オーズは強力だったが、「正義を行いたい」という欲望によって暴走してしまった。さいわいメダルが少なかったので、後藤オーズは解除された。
アンク:くそっ、ふつうの人間にオーズは扱えない。そもそも繰り返しオーズに変身できる映司が異常なんだ。おもしろくないが、今は映司の力を借りるしかない。
実験結果を吟味するアンク。
後藤は反省し、「欲望のない正義」を目指すようになる。
強欲の男

映司:グリードってすごいよな。不滅だし、強いし、超能力もある。
アンク:はっ、グリードなんて不完全な《モノ》でしかない。
800年前、アンクは仲間たちを裏切って初代オーズに味方した。オーズと新たな王国を作るつもりだった。ところがコアメダルが揃うと、オーズは錬金術師たちを殺してアンクも封印してしまった。オーズがこれほど強く、自分がこれほど脆かったとは。
映司:初代オーズって、どんな人だった?
アンク:……よく思い出せない。メダルが足りていないせいだ!
復活したアンクは、すべてのコアメダルを集めようとしていた。しかし9枚のメダルで身体を再生することは、最終目的ではない。しょせんグリードは欲望に駆られた存在であり、なにをやっても満足しない。どうすれば満たされるのか? そのためにはグリードであることを捨てねばならない。
アンク:おれは、変わりたい。

カガリの暗躍
研究所の地下
アンク:それにつけても足りない!
場に出ているメダルが少ない中で、グリードたちと奪い合っても意味がない。メダルを隠匿しているヤツがいるとすれば……鴻上だ。あいつほど怪しい人間はいない。アンクは鴻上ファウンデーションの研究所に潜入した。
地上は近代的な研究所だったが、地下は錬金術師の実験室になっていた。800年前に見た書籍や器具が並んでいる。ここまで完璧に保管されているとは思わなかった。
アンクはそこで何者かに襲われた。目が覚めると、アンクは一日分の記憶を失っていた。
アンク:それにつけても足りない!
グリードたち
4体のグリードたち──猫系のカザリ、昆虫系のウヴァ、水棲系のメズール、重量系のガメル──は、それぞれ個性があり、欲望も異なっていた。今は基礎体力が足りないため、もっぱらセルメダル集めにいそしんでいる。
カガリ:アンクの行動は不可解だ。自分のメダルだけでなく、すべてのメダルを集めようとしている。なんのために? すべてのメダルを集めると、なにが起こるんだ? わからない。わからないけど、あれほど必死なアンクは見たことがない。
よし、出し抜いてやろう。アンクが集めたメダルを奪ってやる。
ウヴァをそそのかしたり、メズールとガメルで実験したことで、カザリはコアメダルの恐ろしさを知る。
カガリ:これはすごい。ぼくの力じゃ制御できない。専門家の協力がいる。研究所の真木所長に接触しよう。
真木はオーメダル研究の第一人者。メダルの毒気に当てられたのか、もともとそういう人物だったのか、世界の終末を望んでいた。カザリと真木は結託して、オーメダルの収集と実験を繰り返す。その中でウヴァ、メズール、ガメルは封印されてしまった。

アンクと映司。
カガリと真木。
そしてカードを伏せた鴻上。
カードが出揃う
禁断のプトティラ
真木は、絶滅した恐竜系のコアメダルを解放した。真木の行動を黙認してきた鴻上も、これには驚き、怒りを露わにした。真木は、強大なモンスター(プトティラ)になってしまう。手に負えなくなったカザリは、アンクに協力を要請する。

アンク:ふざけんな! 虫がよすぎるぞ。
カガリ:ぼくは虫じゃない。それはともかく、放っておけないよね?
映司:そうだよアンク。今は戦わないと!

なんとかプトティラを撃退すると、カザリは自分のコアメダルを盗んで逃げてしまった。
カガリ:これは報酬として、もらっていくよ♪
悔しがるアンク。
一方、致命傷を逃れた真木を待っていたのは、鴻上の粛正だった。
鴻上:物事の終わりが見たいだって? きみは誕生の素晴らしさがわかっていない!
私は人類の新たな誕生日を目撃する。その日は、近い!!
鴻上の魔法が、真木を焼き尽くした。
隠されたコアメダル
真木の死によって、その研究資料が明らかになった。
真木は数年前から、メダルのパワーを人間に移し替える実験をやっていた。コアメダルをバースバスターで人間に打ち込むと、メダルのパワーが吸収され、超常的な力を発揮できるようになる。たいていはメダルの毒に冒され、怪物になってしまうが、まれにメダルに馴染んでしまう適正者がいる。適正者に取り込まれたメダルは感知できない。
データが削除されており、いつ、だれに、どのメダルを打ち込んだかはわからない。映司とアンクは、メダル保持者を捜すことになった。
最後の5枚は身近なところにあった。
泉比奈には重量系メダル(=怪力が出る)、
泉信吾には鳥系メダル(=アンクと相性がいい)、
後藤には昆虫系メダル(=感覚が鋭い)、
伊達には猫系メダル(=生命力がある)、
白石には水棲系メダル(=流行にめざとい)が埋め込まれていた。

アンク:こんな偶然、あるわけない!
アンクは研究所の地下に潜入する。初めて忍び込んだはずなのに、強烈な既視感がある。削除されたはずのデータが見つかった。読んで驚くアンク。
あの日のコンテナ事故も、コンテナにオーズドライバーが入っていたことも、その場に映司がいたことも、すべて仕組まれたことだった。本来は後藤がオーズ候補だったが、より適性ある映司が見つかったことで、計画が修正された。なんだこれは?
メダルの枚数が増えたアンクは、消された記憶を取り戻した。前回の侵入時にアンクを襲ったのは鴻上。鴻上は錬金術師だった。
驚愕する後藤、途方に暮れる映司。
そこに、真カザリが襲ってきた。
カザリの最後
猫系メダル9枚をそろえたカザリは、本来のパワーを取り戻した。真カザリは強かった。戦いのなか、カザリの気持ちに触れる。
カザリはアンクに憧れていた。裏切られたことで憎しみに変わったが、オーズを倒せばアンクを手下(仲間)にできると思っていた。カザリが欲しかったのは、「友だち」だった。
オーズが敗れそうになったとき、鴻上がカザリに10枚目のメダルを投入した。コアメダルが10枚そろうと、グリードは不活性になる。カザリはメダルに還元されてしまった。
アンク:き、きさまッ! カザリをモノ扱いしやがって!
アンクが、他人のために怒った。
ゲームマスター
オーズ敗北、鴻上の正体、儀式がはじまる
アンクは、自分も本来のパワーを取り戻そうとしたが、鴻上が10枚目をもっているため、うかつに動けない。代わってオーズが立ち向かうが、鴻上が用意した魔方陣によって気絶させられる。鴻上はそのまま映司を連れ去ってしまった。鴻上の戦いを見て、アンクの記憶がよみがえる。
アンク:あいつだ。鴻上は800年前にグリードを封印した初代オーズだ。
後藤:ありえない。800年前だぞ。
アンク:まちがいなく本人だ。どういうわけか知らんが、生きていた。鴻上は子孫じゃない。あいつの話を信じすぎた。
後藤:会長の目的はなんだ? どうしてメダルを残して、映司を連れ去った?
アンク:メダルなんてすぐ集められる。800年前もそうだった。オーズがスキャンすれば、そのメダルはオーズの所有物になる。どこにあっても、自在に呼び出せるんだ。映司は、すべてのメダルをスキャンした。おれの鳥系メダルも。
くそっ、この記憶も消されていた!
後藤:すべてのメダルが揃うと……どうなるんだ?
アンク:真オーズを召還できる。
もともとコアメダルは、奇跡を起こすために鋳造された。メダルを集めるだけじゃ駄目で、オーズによるスキャンが必要なんだ。鴻上は、映司にメダルをスキャンさせるために支援していたんだ。
コアメダルが《門》で、オーズが《鍵》だ。
真オーズが召還されれば、鴻上の欲望が叶えられる。
後藤:会長の欲望?
アンク:わからん。800年前もアイツは心を読ませなかった。真オーズが召還されれば、世界を征服することも、作り替えることも自在だ。放っておけない!
そのとき、世界が歪んだ。ばたばた人が倒れていく。魂のようにメダルが抜けて、ぱちんと消える。むくりと起き上がった人は、無気力になっていた。目の前で人が傷ついても、気にしない。
アンク:鴻上が儀式をはじめやがった! 研究所の地下だ。急ぐぞ!
この状況で動けるのは、怪人態アンクと、バースを装着した後藤だけだった。

初代オーズの欲望
研究所の地下で、鴻上は儀式をはじめていた。そして思い出す。
800年前、若き日の鴻上は錬金術師たちに選ばれ、オーズになった。その顔と性格は映司そっくりだった。初代オーズ・鴻上は、人々の欲望がもたらす戦争を憎んでいた。オーズの力で戦争をなくそうと思っていた。すべてのメダルをスキャンした鴻上は、錬金術師たちを殺して、アンクも封印した。しかし真・アンクになる直前で、オーズドライバーに拒絶された。
あれから800年──。鴻上は会社を興し、財産と権力を手に入れた。失ったオーズドライバーとメダルを発掘。自分に変わって真・オーズになるべき無欲な青年(映司)も見つかった。すべてのメダルがスキャンされ、準備が整った。
鴻上:今こそ真・オーズ、誕生の時!

研究所へ
アンク:わかった。鴻上の目的は、全人類の欲望を消し去ることだ!
鴻上は欲望を肯定していたが、じつは真逆の思想の持ち主だった。欲望が消えれば、世界は平和になるだろう。しかしそこに喜びはあるだろうか? 「欲望のない正義」を求めていた後藤は悩む。
後藤:欲望とは、正義とは……なんだろう?
アンク:おれが知るわけないだろう!
後藤:いやアンクは正義を知ってるよ。アンクは怒りと悲しみと優しさを知っている。以前のようなモンスターじゃない。アンクは仲間だ。
アンク:恥ずかしいセリフを真顔で言うんじゃねぇ!
2人は地下へ降りていく。不意にアンクが言った。
アンク:おまえ、映司は無欲だって、言ってたけど、それはちがう。あいつは、とんでもない強欲だ。おれはおれのことしか考えられないが、あいつは地球全体のことを考えている。欲望が大きすぎるんだ。
あんな大馬鹿野郎を放っておくのは危ない。だからおれが保護してやる。
後藤が笑う。
2人は突入したが、鴻上に読まれていた。バースは管理権限で強制停止され、アンクもメダルに還元された。鴻上は強く、賢かった。
鴻上:後藤くん。重いだろうが、バースの中にいたまえ。きみは観客だ。人類の新たな誕生日を、ともに祝おうではないか!
50枚のメダルがそろい、1枚ずつ映司に吸収されていく。
決戦、新オーズ
映司は夢を見ていた──。
(欲望のない世界もいいかもしれない。それでみんなが……)
真っ白な部屋で、ぼんやり考えていると、後ろからアンクに小突かれた。
アンク:寝てる場合かっ!
振り返ると、グリード5人がそろっていた。おだやかな雰囲気。
映司:なんだ、おまえたちの欲望は消えたのか?
アンク:馬鹿か! おれたちは欲望そのものだ。
カザリ:ぼくは友だちがほしい。
ウヴァ:おれは尊敬されたい。
メズール:私は愛したい。
ガメル:おれ、役に立ちたい。
映司:アンクは? アンクの欲しいものって、なんだ?
アンク:いのちだ。
映司:いのち?
アンク:人間はわかっていない。グリードは色も臭いも、味も感じられない。乾いているんだよ! いつも欲しがっていて、なにをやっても満たされない。こんな乾きが永遠に続くなんて、まっぴらごめんだ。
映司、教えてくれ。欲望を捨てれば、満たされるのか? なんで欲望のないおまえが、どうしようもなく、まぶしいんだ?
グリードたちが映司を見つめる。困る映司。
映司:ちょ、ちょっと待ってくれ。おれにもわかんないよ。べつに欲望を捨てたつもりはないし、おれにも欲しいものはあるし……
アンク:なんだ?
映司:それは、みんなが……
アンク:みんなが?
映司:そうだよ。きっと、そうだ…
かっと目を開ける映司。鴻上が驚く。

アンク:みんな、いっしょだ。
欲望は悪じゃない。でも、自分だけじゃ駄目だ。
みんな、つながっている!
そのつながりを、おれは、守りたい!
映司の身体から、5枚のメダルが出てきた。
(タカ! クワガタ! ライオン! サイ! シャチ!)
5枚のメダルがオーズの胸で星形を描く。巨大な翼に尻尾、ツノ、ツメの生えた姿は、ドラゴンに似ている。進化の体現者、真オーズ。
鴻上も怪人になって戦うが、真オーズの敵ではなかった。
エピローグ
旅の途中
1年後、クスクシエに関係者が集まった。
比奈ちゃんは怪力を失ったが、明るく元気な性格は変わらない。今日は比奈ちゃんのデザインが入賞した記念パーティだ。かたわらに兄・信吾さんがいる。いまは刑事に復職している。ブラコンの妹が自立して、嬉しいやら寂しいやら、複雑な心境らしい。アンクが取り憑いていたせいか、頭の回転が速くなったと比奈ちゃんが言っていた。
鴻上ファウンデーションは、後藤と里中によって運営されていた。鴻上の遺書で、後藤が後継者に指名されていたのだ。
後藤:会長は、自分の死も計画していたのかもしれない。
1年前の決戦を思い出す──。
鴻上が消滅すると、真オーズの変身も解除された。気絶した映司の身体から、50枚のメダルが出てきて、空中に浮かんだ。それらは爆発したかのように、四方八方に散っていった。
後藤は映司を抱えて脱出した。
後藤:(メダルの行方はわからない。グリードは死んだのか、散り散りになっただけなのか)
映司はグリードを探す旅に出た。なので今日も来られない。伊達さんも戦場にもどった。みんな、地球のどこかでがんばっている。でも、みんな、つながっている。
準備ができたので、白石さんが乾杯の音頭をとった。
白石:それでは比奈ちゃんの入賞を祝いまして、かんぱ~い!
「「かんぱ~い!!」」

どこかの砂漠。休んでいた映司が立ち上がり、また歩きはじめた。
映司:さて、行こうか。
その背後に、アンクの腕がふわふわ浮かんでいた。
《おわり》
あとがき
とまぁ、こんな展開を期待していた。どう考えても、真木と伊達を引っ張りすぎ。視聴者の反応を見ながら修正するのはいいけど、それでストーリーの魅力が損なわれては意味がない。欲望とどう向き合うか? そのテーマが掘り下げられなかったのは残念でならない。


