東京港野鳥公園と東京バードフェスティバル2005

2005年 東京都:南部 公園 祭り
[WGS84] 35.583801, 139.760685 - Google Earthで開く(kml)

ウォーキングの途中、東京港野鳥公園に立ち寄った。

ちょうど"東京バードフェスティバル2005"が開催されていたので、協賛していたのだろう。地図にしたがって歩いてきた2,500名(推定)の参加者は、次々に野鳥公園へと入っていった。

そっけない東京港野鳥公園

珍しいものはいっさいないところだった。「自然がある」と言えば聞こえはいいが、要するに「あるがままにしておく」という意味で、道が草むらに隠れない程度の手入れしかされていない。
また、付近には倉庫と海しかないため、人通りは少なく、交通の便は悪い。コンビニも見あたらない。
デートはもちろん、家族行楽にも適さない。
バードウォッチング以外の目的で訪れても、まったく楽しめないだろう

空港が近い
※空港が近い

残念ながら、私にバードウォッチングの趣味はない。だから、ふつうの日に、入場料(300円)を払って入園することは絶対にないだろう。なんの期待も目的意識もなく、私は園内に入っていった。

東京バードフェスティバル2005

学園祭のような雰囲気だった。
たくさんのテントが設営されて、いろんな団体が日頃の研究成果、活動報告をしている。そんな活動を支援するメーカーの参考出展なんかもあった。
バードウォッチングに興味はないが、こーゆー雰囲気は嫌いじゃない。
どのブースも根底にはボランティア精神があるので、派手な装飾も客寄せもなく、質問すれば丁寧に教えてくれた。

東京バードフェスティバル2005
※東京バードフェスティバル2005

ネイチャーセンターで学ぶ

公園の中央に、ネイチャーセンターという施設があった。
ここで、望遠鏡で野鳥を追いかけたり、きれいや写真やレポートを読んだり、地階で干潟観察などをしているうちに...なんとなく興味が出てきた。

干潟観察
※干潟観察

バードウォッチングって、野鳥だけじゃなくて、「野鳥が生息する環境全体」をウォッチングするみたいだね。私も語るほど詳しくなったわけではないが、自然観察を考えるキーワード(象徴)として、野鳥があるように思えた。

迷い込んだ黒犬
※迷い込んだ黒犬

この公園は、もともと埋立地だった
埋立地に雨水がたまって池や原っぱができると、いつしか野鳥が集まるようになった。やがてバードウォッチングの名所になり、公園に指定される。行政の力で植林や造園がされると、さらに自然は復元され、より多くの野鳥、昆虫、植物が戻ってきた。その様子が静かに記録され、こうしたイベントで発表されている。

鳥を観るだけがバードウォッチングじゃない

なんとなく、それがわかっただけでも、大きな収穫だった。

■東京港野鳥公園
[住所] 東京都大田区東海3-1
[規模] 面積:24ha

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