鐙瀬溶岩海岸 / 黒く焦げた海岸

2009年 長崎県 海辺
[WGS84] 32.641989, 128.851202 - Google Earthで開く(kml)

レンタカーを借りて最初に向かったのは、鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸。

福江島は地学的に興味深いところなので、いろんな海岸を見てみよう。昨夜、松本さんに、いろんなスポットを教わっておいたのだ。鐙瀬は美しい海岸ではないが、変わった地質なので見ておくことにしよう。

まずは鐙瀬ビジターセンターへ

駐車場に車を止めて、ビジターセンターに立ち寄る。裏磐梯ビジターセンターと同じで、鐙瀬の地形がどのように形成されたか、このあたりで見られる亜熱帯性の植物や野鳥について、詳しく説明されていた。

鐙瀬
※鐙瀬ビジターセンター

■鐙瀬ビジターセンター/鐙瀬溶岩海岸
[所在地] 長崎県五島市野々切町1333-3
[連絡先] 0959-73-6955
[料金] 無料

黒くて、ゴツゴツした岩場

実際に海辺に下りてみる。
鬼岳噴火の際に流出した溶岩が海に流れ込み、10数kmにわたって複雑な海岸線を形成している。ゴツゴツ、ザラザラした石が多いのは、波が石の角を丸くするほどの時間が経過していない証拠だ。
鐙瀬という名前は、ここで当主の馬の鐙(あぶみ)が切れたことに由来している。やはり岩肌で切ってしまったんだろうか。

鐙瀬
※草木も少なく、じつに殺風景

鐙瀬
※ざらついた石が多い

鐙瀬
※石を巻き込んだ石

五島でもっとも温かい場所

展望台に登って周囲を見ると、樹木が南国風であることに気づく。最初に訪れたところなので、福江はどこもこうかと思ったが、そんなことはなかった。黒い岩肌と南国の植物の組み合わせは、ここ鐙瀬だけ。鐙瀬を訪れたことで、福江の海岸がいかに表情豊かか、知ることになった。

鐙瀬
※まるで熱帯のような眺め:エアーズロックのような鬼岳

鐙瀬
※東シナ海をのぞむ

よく整備された福江の道

もうすぐ11時。今日は寄りたいところがいっぱいある。先へ進もう。

鐙瀬
※信号がない道