94件
  • ショートショート (65)
  • 夢日記 (29)
  • 第64話:過去を捨てた女

    第64話:過去を捨てた女

    「お母さん、なんで今ごろ?」  カスミの声は震えているが、強い非難が込められていた。無理もない。幼少時に自分を捨てた母親...

  • 第63話:死んだ主人が日記を書いています

    第63話:死んだ主人が日記を

     死んだ主人が日記を書いています。  もちろん主人でないことはわかっていますが、そう思えてなりません。  この気持ちを、...

  • 第62話:蜜の流れる地

    第62話:蜜の流れる地

    「わわっ、なにこれ? すごい!」  なんという甘さ、スーッと溶ける爽やかさ!  爺ちゃんが取り出したハチミツは、たとえる...

  • 第61話:歴史に残る仕事

    第61話:歴史に残る仕事

    「ぼくはこの仕事に向いてないのかもしれません」  昼休み、弁当を食べ終えたタケルは深いため息をつき、遠くを見据えた。  ...

  • 第60話:部屋とセーラー服と私

    第60話:部屋とセーラー服と

    「これって、セーラー服?」  つきあって4年になる彼氏の部屋で、セーラー服を見つけてしまった。  ベッド下の紙袋に入...

  • 第59話:本気のしるし

    第59話:本気のしるし

    「先生、私、初めてじゃないよ」  放課後の教室で、ミユキはぼくの机に腰掛けた。書類が床に落ちる。 「なにが、だだれと、ど...

  • 第58話:吾輩は犬である

    第58話:吾輩は犬である

     吾輩は犬である。  名前はあるかもしれないが、とんと見当がつかぬ。  ご主人様との関係は、おおむね良好。  そう思うの...

  • 第57話:保証された権利

    第57話:保証された権利

    「いつ、だれと結婚するかは、あたしが決めることでしょ!」  怒鳴られて母さんはしょんぼりした。  言いすぎたかもしれない...

  • 第56話:賢い選択

    第56話:賢い選択

    「おまえ、ダイエット中だったのか。そりゃ、悪いなぁ」  高校時代の友人・シゲルは、がははと笑ってジョッキを飲み干した。 ...

  • 第55話:スタンドアローン

    第55話:スタンドアローン

    「目が覚めたかい?」  ぼくは、ボクに声をかけた。  ボクは身体を起こして、機械の頭を振る。 「ここは宇宙船?」 「ぼく...

  • 第54話:ブラック・ウィドー

    第54話:ブラック・ウィドー

    「ついにブラック・ウィドーを妻に娶ることができた」  きょう、80歳の誕生日を迎えるカツシゲ翁は、微笑みながらグラスを掲...

  • 第53話:アーバンライフ

    第53話:アーバンライフ

    「あれ? 母さん、どうしたの?」  アパートに帰ると、ドアの前に母さんが立っていた。 「なに言ってんの、ミホ。今日、泊ま...

  • 第52話:呪われた会社

    第52話:呪われた会社

    「ユミちゃん、この会社はヤバイよ!」  幼なじみのシロウは、青ざめた顔で訴えた。  霊感の強い人だから、なにか言うとは思...

  • 第51話:モリアーティ

    第51話:モリアーティ

    「今回も解決できましたね、教授!」  ジェーンの賞賛に、教授は不機嫌そうにそっぽ向いた。「ふん」と鼻を鳴らすが下品さはな...

  • 第50話:シャーロック

    第50話:シャーロック

    「ホームズさんが死んだって、本当ですか?」  真っ青な顔で叫ぶレストレード警部に、ワトソンは静かにうなずいた。 「ライヘ...

  • 第29夜:台風と犬小屋

    第29夜:台風と犬小屋

     風が強い。もうすぐ台風がやってくる。  家に帰る途中の坂道で、犬小屋を見かけた。  よく見ると、それは、わが家の飼い犬...

  • 第28夜:同情しないで

    第28夜:同情しないで

     久々にダイナミックな夢を見た。  夢の中で《私》は、中世ヨーロッパのどこかの町にいた。  大群衆が押し寄せた石畳の通り...

  • 第27夜:コン・バトラーV 対 ボルテスV

    第27夜:コン・バトラーV

     コン・バトラーVとボルテスVが戦う夢を見た。  夢の中で、私は「役」を与えられておらず、ただ成り行きを見守るだけだった...

  • 第26夜:縄文時代のバロック建築

    第26夜:縄文時代のバロック

     山奥で大学校舎を建てていると、遺跡を掘り当ててしまった。  巨大な講堂(天主堂?)である。荘厳な造りはヨーロッパを彷彿...

  • 第25夜:単騎血戦

    第25夜:単騎血戦

     最近、昼夜が逆転している。  何日も泊まり込みで作業してるから、昼も夜もないんだけど、やっぱり作業効率が悪くなった。大...

  • 第24夜:爆弾劇場

    第24夜:爆弾劇場

    《お配りした指輪は、1分に1個ずつ爆発します》  黒いスクリーンに白い字幕。手書きのような字幕フォント。 (どういう意味...

  • 第23夜:タバコを吸う夢

    第23夜:タバコを吸う夢

    「あたしにも一本、ちょうだい」  私は胸ポケットからタバコを取り出して、差し向けた。細い指がタバコを挟み、火を点ける。ふ...

  • 汗をかく死体

    汗をかく死体

     気がつくと、地下室に閉じ込められていた。  壁も床も鋼鉄製で、無骨なリベットが打ち込まれている。頑丈なコンテナのようだ...

  • 味のない人生

    味のない人生

     夢の中で、私は小学校の先生になっていた。  受け持ちのクラスに、味覚のない少女がいる。外見に変わったところはないし、成...

  • なつかしエール

    なつかしエール

     久しぶりにぐっすり眠れて、目覚めのいい朝だった。  背広に着替えて、会社に向かう。すると駅で昔の友人Mに出会った。 「...

  • クローズド・サークル

    クローズド・サークル

    (犯人がわかったッ!)  私は心の中で叫んだ。  と同時に、それが顔に出なかったか不安になった。心臓がバクバク鳴っている...

  • 飛行船の秘密

    飛行船の秘密

    「この飛行船は墜ちる!」  初めて乗った飛行船(ヒコーキではない)。興奮して、船内を探検していたら、とんでもないものを見...

  • 悪魔の手錠

    悪魔の手錠

    「強盗の現行犯でおまえを逮捕するッ!」  逃走する若者を羽交い締めにして、手錠をかけた。死にものぐるいで抵抗する若者に、...

  • 食の安全

    食の安全

     食品の"自然度"表示が義務化された。  "自然度"とは、その食品がどのくらい自然かを示す値。  なにも手を加えず、野生...

  • ウルトラマンの甘露煮

    ウルトラマンの甘露煮

     海エルフと陸エルフの猛攻によって、城は陥落寸前だった。  いろいろ不備もあったが、海エルフの強靱さは計算外だった。海の...