【ゆっくり文庫】ジム・ヘンソン「ウィルキンス・コーヒーCM詰め合わせ 2」 Wilkins Coffee ADs (1957) Vol.02
2022年 ゆっくり文庫 アメリカ文学 ファンタジー 映画やテレビから
111x2 10秒にかける情熱──
作り置きしてあったCM12本を投稿。やー、饅頭劇は楽しい♪
※この動画には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。
経緯について

ジム・ヘンソン
(1936-1990)
前作「ウィルキンス・コーヒーCMいくつか」を制作するとき、パロディCMは15本完成していた。多いと飽きてしまうため、12本で切り上げた。
残りはラジオCMで披露しようと考えていたが、なんやかんやあって、詰め合わせで投稿することになった。
コメンタリー
要望があったのでオリジナルの英語字幕を併記する。
13. Anti-Violence
「Cannon」の続編。プラカードは大砲に無力。都合の悪い真実。
Anti-Violence
[Won] Now I'm never gonna drink no more Wilkins Coffee!
[Screenshot] Wilkins Coffee - "TV Anti-Violence League"
[Wil] Now he's never gonna drink Coffee.
14. Good, Better, Best
暴力ネタに「不快」「不謹慎」と批判する人は、現実のイジメに割って入るのだろうか? 「子どもがマネするかも」と批判され、規制されたけど、イジメは減ったのだろうか? 「お酒があるから風紀が乱れる」「巨乳イラストは性差別を助長する」と禁じていけば、今より幸せになれるのだろうか? 実際の被害より、レッテルを貼った攻撃が怖い。
しかしながら、「銃がなければ乱射事件は起こらない」は賛同する。
Good, Better, Best
[Won] Wilkins makes GOOD coffee!
[Won] BETTER coffee!
[Won] Wilkins makes the BEST coffee!
[Wil] Congratulations.
15. Electric Chair
暴力はつづく。躊躇しないウィルキンスがたまらない。コミカルな電気椅子クリップアートがなかったので、3Dモデルから。関連アイテムを設置。ペンダントライトで暗がりを作った。
Electric Chair
[Wil] Any last requests, like for a cup of Wilkins coffee?
[Won] No.
[Wil] You don't drink Wilkins?
[Won] No.
[Wil] How shocking.
16. Cash Register
ウィルキンスの攻撃は物理とはかぎらない。レジに金額が表示されるのが現代風。50年代のドルの価値はピンとこないので、日本円に置き換えた。
Cash Register
[Wil] Lunch with Wilkins Coffee: 75 cents.
[Won] I didn't drink the Wilkins.
[Wil] That's one dollar even. It pays to drink Wilkins.
17. Submarine
飛行機と潜水艦をセットにするはずが、2回目に持ち越された。いらすとや素材で潜航ムーブを再現。ふたたび使うことはないだろうケド。
Submarine:
[Wil] Come below, the Wilkins Coffee's ready.
[Won] I don't like Coffee.
[Wil] Okay, Mack. Have some water.
[Won] I must've said the wrong thing.
18. Car Salesman
オリジナルは駐車場が舞台。「駐車場に停まっていたウォンキンスの車をつぶした」と思ったが、「ウォンキンスから借りた車を壊した」という意味だろう。しかし「Super-Safe Parking」の意味は? ウィルキンスは車のセールスマンなの? オチもわかりにくい。なのでチルノのハテナを増やした。
Car Salesman
[Won] What happened to my car?
[Wil] Do you drink Wilkins Coffee?
[Won] Naw, so what?
[Wil] Well, things seem to happen to people who don't drink Wilkins.
19. Steamroller
オリジナルは「flat」を紙で表現していた。饅頭でペッタンコの表現は意外と難しかった。右下にあるのはカネゴンの繭。
Steamroller
[Won] I'm gonna drink this coffee that's not Wilkins!
[Wil] Doesn't that coffee taste kinda flat?
20. William Tell
矢を射たあとのウォンキンスは映らないが、額に刺さっているだろうと想像できる。会話はほんと短い。弓矢と眼光は「名人伝」より。
William Tell
[Won] OK William Tell, This better be good,
[Wil] Do you drink Wilkins Coffee?
[Won] No!
[Wil] We can still use the apple again.
21. Camera
「Cannon」の変種。流れを変えるためレーザー光線に。黒焦げチルノは見せない。オリジナルは「写真を撮影する」と「銃を撃つ」のダジャレ。「グッド・ショット」(いい写真/射撃が命中)のオチは名案と自負している。
Camera
[Wil] With this camera I shoot pictures of people who don't drink Wilkins Coffee.
[Won] I'm ready, shoot.
[Wil] Anybody else?
22. Crystal Ball
オリジナルはウィルキンスが大砲をぶっ放してるように見えるが、「クトゥルフのわしづかみ」(Grasp of Cthulhu)に変更。旧き印(Elder Sign)も貼った。触手がチルノをさらう効果音に悩んだが、近ごろはサメも唸るから「獣の咆哮」を使った。
Crystal Ball
[Wil] I see you don't drink Wilkins Coffee.
[Won] What about my future?
[Wil] I hate to tell you, but... you don't have a future!
23. Fair Damsel
囚われの姫と勇者。背景はいらすとやを加工して、ボケを強調し、人形劇のセットらしくした。勇者は剣を持たせ、ハイパーシールドも装備。手間がかかったけど、ふたたび使うことがあるだろうか。
「that's the way the ball bounces」は「人生そんなもんだ」くらいの意味だが、因果応報に短縮した。
Girl in the Tower
[Won] Help, I've been imprisoned!
[Wil] Why, fair damsel?
[Won] I don't drink Wilkins Instant Coffee!
[Wil] Well, that's the way the old ball bounces.
24. Cannibals
暴力ネタに寛容でも、全部そうだと息が詰まる。これは良心とか倫理ではなく、不快になるよう教育されたのだ。てなわけで最後の1本は「ふたりともひどい目に遭う」パターンにした。
Cannibals
[Wil] Hey, the cannibals are boiling us in Wilkins coffee!
[Won] Yeah, so what?
[Wil] I was beginng to think you'd never join me in a cup of Wilkins!
オリジナルと比較
雑記
前回の『ウィルキンス・コーヒーCMいろいろ』でも、暴力ネタを嫌悪するコメントがちらほらあった。不快に感じるのは自由だけど、わざわざ意思表明(コメント)することないのに。回転寿司で「イカはきらい!」と言わないでしょ? そのうち【ゆっくり文庫】の「ぐええ」で死ぬ表現も、「不快だ」と言われてしまうんだろうなー。ふー。
今回はセット2だから、不快に感じる人はわざわざ見ないだろう。
いらすとや素材の加工に慣れてきて、いろんな小道具・セットを作れるようになった。けっこう手間がかかっているわけだが・・・もう使うことはあるまい。なのでせめて、動画を視聴してほしい。
ほんとのほんと、何度か見てみてね!