人形町・玉ひで / 行列のできる親子丼
2000年 東京都:都心部 和食 親子丼「玉ひでには行ってきたかい?」
浜町に勤めていたころ、よく上司や同僚に聞かれた。
この近くに、有名な親子丼の店があるらしい。行ってみたいのは山々だが、忙しくて時間がとれない。なので、わざわざ休みの日に行くことになった。
これじゃ会社の近くにあっても関係ないじゃん!
玉ひでとは
宝暦10年(西暦1760年)に創業した老舗有名店。東京軍鶏を使用した軍鶏鍋専門店なのだが、親子丼発祥の店としても知られている。
一子相伝で、現在は8代目であるそうな。
※玉ひでの看板
とにかく並ばされた
話には聞いていたけど、これほど並ばされるとは思わなかった。
「なにか事故でもあったのかな?」と思うほどの人だかりなのだ。並んでいても、店の入り口から遠ざかって、Uターンしてまた戻ってくるほど長い。
夏の日差しをたっぷり浴びながら、1時間以上も待たされましたよ。
※すごい行列だ
店内はかなり広い。長年の増改築のためか、複雑な間取りになっているようだ。食券を買った客が、どんどん奥に案内されていく。私たちは、ちょっと今風の部屋に通された。天井が鏡張りになっていて、なんだかラブホテルみたいだった。
十数名の客が座って待っていると、十数個の親子丼が一気に運ばれてきた。
うわさの親子丼、その味は
おわんを空けると、割り下のにおいが鼻孔をくすぐる。
たまごはふわふわ。、マネギはなし。甘みが強くて、すき焼きに近い? 親子丼のイメージから微妙にずれている。
※美味しいけどね
悪くはないし、美味しいと思う。
しかし...割に合わない。待つのもツライし、値段も高い(1,500円)。しかしそれ以上に、流れ作業的に食事をさせられるのは、印象がよろしくない。
ランチタイムのサービスメニューであることは重々承知だが、これじゃありがたみもない。大量の客をさばこうとせず、個数限定販売にした方が喜ばれるのではなかろうか。
まぁいいや。
これで、「玉ひで、食べましたよ」と答えられるようになったわけだな。