川越といえば「五百羅漢」

2008年 埼玉県 建物:社寺・史跡
[WGS84] 35.918011, 139.489747 - Google Earthで開く(kml)

川越の観光名所と言えば、蔵造りの「一番街」と家光ゆかりの「喜多院」。

見ればわかる「一番街」に比べ、「喜多院」は地味だし、由来を知らないと楽しめない。恥ずかしながら、私も大したことあるまいと思っていたが、そんなことはなかった。喜多院、そして五百羅漢を見たことで、今回の川越ウォーキングは豊かなものになったよ。

家光ゆかりの喜多院(きたいん)

江戸城内にあった建物をわざわざ移設しているのだが、詳しい説明はパンフレットを参照されたし。建物内部と五百羅漢の拝観料は400円(ウォーキング参加者は300円)だった。

川越といえば「五百羅漢」
※喜多院本堂(慈恵堂)

喜多院本堂(慈恵堂)の内部を見学

客殿や書院には「家光誕生の間」「春日局化粧の間」と伝えられる部屋があるのだが、まぁ、部屋は部屋だ。それより江戸の昔から伝わる箪笥や小道具がおもしろかった。明治維新や戦争で散逸せず、よく保存されている。それから建物の壁や床、梁などの木材がなんとも古さを感じさせた。
建物は建物でよかったが、もっとよかったのは「五百羅漢」である。

川越といえば「五百羅漢」
※堂内は撮影禁止

五百羅漢:日常にこそ神が宿る

たくさんの地蔵があるだけ、と思っていたが、これだけあると圧倒される。しかも地蔵の表情がじつに豊か。顔だけでなく、頭をかいたり、寝そべったり、お酒をのんだりと、気ままな日常生活を表現している

川越といえば「五百羅漢」
※たくさんの地蔵(羅漢さま)が並んでいる

川越といえば「五百羅漢」
※さまざまな表情

川越といえば「五百羅漢」
※お酒を呑んだり

川越といえば「五百羅漢」
※マッサージしてもらったり

川越といえば「五百羅漢」
※ひそひそ話をしたり

川越といえば「五百羅漢」
※心臓を見せたり...

1777年(安永6)から約50年かけて作られたものらしいが、当時のフィギュア魂だね。先人のセンスを賞賛したい。
端から端まで見てまわり、ふたたび端から見てしまう。意外に楽しい♪

深夜にこっそり頭をなでると?

ガイドブックによると、夜こっそりと羅漢さまの頭をなでると、一つだけ必ず温かいものがあり、それは亡くなった親の顔に似ているのだという言い伝えが残っているそうだ。実行しているところを想像すると、なかなか怖い。夜、懐中電灯で羅漢さまの顔を照らす勇気はないなぁ。

■喜多院(きたいん)
[所在地] 埼玉県川越市小仙波町1-20-1
[連絡先] 049-222-0859
[創建] 833年
[料金] 400円
[URL] https://www.kawagoe.com/kitain/

思っていた以上に時間を食ってしまったな。
私たちはウォーキングを再開した。