日本寺から鋸山を登る / 驚異の絶壁

2011年 千葉県 #鋸南・水仙ハイキング 山・渓谷 山頂 建物:社寺・史跡 景勝地
[WGS84] 35.156765, 139.834381 - Google Earthで開く(kml)

 午後の部──鋸山ハイキングをはじめよう。

 もうすぐ14時。昼飯を食ってないが、今から登らないと日が暮れるかもしれない。なんせ私たちの足はのろいだから。
 問題はもう1つある。どう登って、どう下りるか、だ。

鋸山と日本寺

 鋸山は北と南で異なる顔をもっている。浜金谷駅(北)から入るとハイキングコースになるが、保田駅(南)から入ると日本寺の境内が待っている。趣が大きく異なる。
 今回は車なので、駐車したところに戻らなくてはならない。あれこれ悩んだ結果、日本寺の東口から登って、戻ってくることにした。

日本寺大仏
※日本寺大仏

胸に疵があります
※胸に疵があります

でかいー
※でかいー

羅漢エリアを越えて

 日本寺の拝観料は600円。日本寺大仏を見たあとは、千五百と多数の羅漢様が点在する中腹(羅漢エリア)を登っていく。スポットごとに立て札があるから、現在地を把握しやすい。

羅漢様がいっぱい
※羅漢様がいっぱい

 羅漢様は多種多様で、ちょっとしたくぼみにも置かれているから驚かされることもある。昔の人にとっては、ここはアミューズメントパークのようなものだったかもしれない。

参道は登ったり、下りたり
※参道は登ったり、下りたり

山頂展望台

 1時間ほどで山頂に出た。登りはつらかったけど、意外に早く到達できた。が、筋肉のダメージは甚大だ。息も上がって、苦しい。山頂展望台でゆっくりしていたら、風に吹かれて身体が冷えてしまった。
 しかし眺望は素晴らしかった。登ってきた甲斐がある。元旦は朝5時から開門し、ご来光を拝めるそうだ。いいかも。

山頂展望台に到達した
※山頂展望台に到達した

東京湾フェリーが久里浜に渡っていく
※東京湾フェリーが久里浜に渡っていく

 山頂から突き出た岩場は、実際にそこに立つより、横から見る方が怖い。
 突端で若いカップルがいちゃついていて、男が手すりから身を乗り出していた。女が怖がるたび、男がはしゃぐ。おいおい、そんな手すりを信じちゃっていいのか?

突き出した岩場
※突き出した岩場

いちゃつくカップルにひやひや
※いちゃつくカップルにひやひや

鋸山

※パノラマ:鋸山

 日本寺から登ってくると、山頂の北川が切り立った崖であることに驚く。まるで山の半分が削り取られたようだ
 突き出た岩場は2つあって、海側にあるのが「地獄のぞき」らしい。どんなところか見たあとだと、足がすくむようになる。

切り立った断崖だ
※切り立った断崖だ

地獄のぞき
※地獄のぞき

 山頂からの眺めを堪能したら、石切場跡に彫られた百尺観音を拝観する。これまた大きい。見上げると、地獄のぞきがあった。つまり百尺観音があるここは地獄だったのか?

百尺観音の前で記念撮影
※百尺観音の前で記念撮影

石切場から見上げる地獄のぞき
※石切場から見上げる地獄のぞき

北側に下山せず

 当初の計画では、車力道コースを下りて、鋸山ロープウェイで山頂に戻るつもりだった。すべてを余さず見たい気持ちもあるが、コースが大回り過ぎるし、疲れすぎた。
 なので少し下りたところで、引き返すことにした。

足がガクガクだ
※足がガクガクだ

石切場が見える
※石切場が見える

 ぎっくり腰にならないよう、慎重に下りていく。こりゃ、引き返して正解だ。そして、日本寺から登ったのもよかった。

乾坤稲荷の石狐
※乾坤稲荷の石狐 佐助稲荷神社を彷彿させる

梅が咲き始めている
※梅が咲き始めている

 東口にもどって車のエンジンをかける。海に出たとき、ちょうど夕日が見えた。鋸南は「花と夕日の街」らしいが、なるほど絶景ポイントは多そうだ。アングルを研究したい気もするが、いまは疲れすぎている。帰ろう。

鋸南の夕焼け
※鋸南の夕焼け

 こうして鋸南水仙ハイキングは終了した。
 未明に出発して、うまく時間を使えたと思うが、体力がおぼつかなかった。体重を減らして、足腰を強化しなければ。

鋸南・水仙ハイキング(日帰り)
計画
01/13