高尾山 / 8年ぶりのハイキング

2008年 東京都:都下 スイーツ 交通:リフト 山・渓谷 山頂 景勝地
[WGS84] 35.631105, 139.256127 - Google Earthで開く(kml)

8年ぶりに高尾山に登ってきた。

 前回登ったのは2000年8月6日で、ちゃんと日記が残っている。当時の写真を見ると、8年の歳月の残酷さを思い知らされる。ずいぶん遠くへきたもんだ。同じ場所へは2度行かない私だが、8年の変化を感じるため、ふたたび高尾山に登ることにした。

登山は早朝に

 参加者は私と嫁、前回に引き続き友人A、初参加の黒侠の計4名。登山(ハイキング)は午前中が勝負なので、高尾山口駅に午前8時集合だ。いちばん遠い黒侠は午前5時半の電車でやってきた。私たちも午前4時起床だよ。
 予報は曇りだったが、朝早いのでいい天気だった

8年ぶりの高尾山
※高尾山は快晴だった(後頭部はA氏)

8年前と同じコースを歩けない

 8年前、私たちは6号路(びわ滝コース)から入り、途中で1号路(表参道)に抜けた。同じルートをたどろうと思ったが、6号路は大雨被害のため通行止めだった。仕方ないので稲荷山コース(見晴らし尾根コース)を登ることにした。高尾山にはいくつものコースがあるが、比較的短く、比較的険しいコースになる。

8年ぶりの高尾山
※山道に入る

8年ぶりの高尾山
※ゴツゴツ歩きにくい

水がない

 山道に入ってすぐ、黒侠が水をもってきていないことに気づく。愚かなヤツだ。私たちはペットボトルを持参してきたぜ。と思ったが、凍ったままで飲めない。少しずつ溶けた水を分け合って飲む。登山に水は必須。8年前はしなかったミスだ。

8年ぶりの高尾山
※稲荷山展望台より

登山靴が壊れた

 歩いていると、嫁の登山靴が壊れた。靴底のビブラムが剥がれてしまったのだ。この8年間で数えるほどしか履いてないから、保管方法が悪かったのか。前回の反省を活かして替えのシャツはもってきたが、替えの靴はないぞ。どうしよう?
 しかし靴底がなくても歩行に支障はなかった。さすがは頑丈な登山靴...と言っていいのかどうか。

8年ぶりの高尾山
※嫁の登山靴が壊れた!

自然は見えるか?

 高尾山は驚異的に生き物の種類が多い山である。たとえば植物の種類は1,300種。イギリス全土の植物が1,600種くらいだから、その多様さがうかがい知れる。
 登る前にちらりと勉強してきたのだが、まったく役に立たなかった。なぜなら、自分の足下ばかり見ていたから。ときおり自然観察の案内板があったけど、読む気力もなかった。やっぱり登り道はつらい。身体が重いよ。

8年ぶりの高尾山
※半分くらい登ったかな?

8年ぶりの高尾山
※杖を使って慎重に

8年ぶりの高尾山
※最後の難関

そして山頂

 10時過ぎ、山頂に到達する。登ってる最中はつらいけど、登ってしまえばアッケナイ。
「これで終わりなの?」
 黒侠が首をかしげる。まぁ、高尾山の山頂はあまり感動的ではない。絶景が見えるわけじゃないし、売店や自動販売機もあるからね。そのへんの公園と変わらない。私と嫁とA氏は8年前に来ているので、その気持ちは体験済みだぜ。
 しかし体験済みとはいえ、8年前だから記憶もあやふやだ。iPod touchでもってきた写真と見比べると、微妙に違う。二等三角点の案内板が消えていたり、樹木が高くなっていたり...。私も変わったが、山も変わっていた。

8年ぶりの高尾山
※売店や自販機もある山頂

8年ぶりの高尾山
※とりあえず休憩~

 嫁が作ったおにぎりを4人で食べる。お米が固いけど、山頂で食べると不思議なおいしさがあった。もぐもぐ。
 ぐったり休んでいると、小学生の集団が登ってきた。どのコースをたどってきたのか知らんが、元気だなぁ。子どもは身体が軽そうだ

8年ぶりの高尾山
※2008年の記念撮影

8年ぶりの高尾山
※あちゃ、私の登山靴も壊れた...

1号路で下山

 8年前と同じコースで下山する。高尾山薬王院、仏舎利塔を抜ければ、あとは舗装された道がつづく。とても歩きやすい。
 途中でたこ杉に通りかかる。8年前はなかった鉄柵が立っていた。べたべた触る人がいるためだろう。そういえば8年前の私たちも触ったような気がする。

8年ぶりの高尾山
※天狗の剣に、トンボが止まってる

8年ぶりの高尾山
※たこ杉に柵が

2000年はなかった
※2000年はなかった

8年ぶりの高尾山
※あれが高尾山ビアマウントだな

高尾山リフトで降りる238m

 やはり今回も最後はリフトを使わせてもらう。料金は1人470円。ちと高い気もしたが、実際に乗ってみるとかなりの距離、高さを降りるので、まぁ、払ってよかったかなと思い直す。
 余談だが、高尾山リフトが2人乗りになったのは1971年(昭和46)。つまり私が産まれた年だ。私と同じ齢だったのか。

8年ぶりの高尾山
※けっこうな高さを降りる

勝手に記念撮影

 降りていくと、カメラを構えたお兄さんが記念撮影をしてくれた。「買う買わないは自由」という、遊園地でよく見るタイプだ。しかし機械ではなく人間が撮るとは珍しい。一日中、あそこで撮影してるんだろうか?
 リフトを降りたところで、写真を見せられた。すでに現像されているとは思わなかった。買ってもらえなかった写真は廃棄されるんだろうか。モニタで確認してもらえば効率的だと思うが、そうもいかないのかな。
 例によって私たち4人は写真を買わなかった。

8年ぶりの高尾山
※記念撮影しますよ~

そして今年も高橋家へ

 同じ店には2度入らない私だが、あえて8年前と同じ高橋家へ。お座敷に座って、店内を見渡す。写真を撮ったところは憶えているが、そうでないところは初めて見る感じ。あんがい憶えていないもんだ。
 注文も8年前と同じ。麦とろめし(1150円)に、とろろそば(940円)と、そば団子(420円)。感想はあえて書かない。忘れたら、また来ればいいのだから。

8年ぶりの高尾山
※そば団子

 食べたら急に眠くなった
 8年前は山頂で襲われた眠気が、今ごろやってきた。みんな目がとろんとしてる。このまま座布団を枕に寝てしまいたいが、そうもいかない。さらに重くなった身体を引っ張り出して、京王線に乗せた。出発するなり、眠りに落ちた。新宿まで目を覚まさなかった。

〆はタカノフルーツパーラー

 2000年の日記には書いてないが、高尾山の帰りはタカノフルーツパーラーに立ち寄った。なので今年もそれに倣う。なんというゼイタクだ。4人で甘いフルーツデザートを食べ、ひとしきり談笑したところで解散する。なんだかんだで、20時だった。

8年ぶりの高尾山
※沖縄マンゴーパフェ

 できるかぎり忠実に8年前をリプレイしてみた。
 いろいろ思い出したり、気づいたりして、楽しかった。初参加の黒侠はわからんかもしれんが、なぁに、8年後にまた来ればわかる。

 次は2016年だな。

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