渋沢史料館と青淵文庫、晩香廬 / 撮影禁止にせずとも
2008年 東京都:池袋副都心 博物館 建物:近代遺産渋沢栄一の命日(11月11日)を記念して、渋沢史料館は入館無料になっていた。
通常300円だから、これはありがたい。このほか館蔵フィルムの上映や、学芸員による開設などが行われていた。ちょうどいい日にやってきたようだ。こういうことは、ウォーキングマップに書いてほしいな。
※渋沢史料館の外観
※渋沢栄一を知っているか?
日本資本主義の父
展示品を見ながら、渋沢栄一の生涯を学ぶ。資料は充実しているのだが、今ひとつわかりにくい。渋沢栄一を知らない若者が訪れても、ピンとこないだろうな。ちょっとツウ向けの史料館だった。
※館内は撮影禁止
■渋沢栄一記念財団 渋沢史料館
[所在地] 東京都北区西ヶ原2-16-1
[連絡先] 03-3910-0005(飛鳥山公園内)
[料金] 300円(→無料)
[URL] https://www.shibusawa.or.jp/
渋沢庭園へ
渋沢史料館に隣接する渋沢庭園に、晩香廬と青淵文庫という建物が残っている。これらは、旧渋沢邸の一部であるそうな。見学できるそうなので行ってみる。通常は毎週土曜日(12:30~15:45)だけ公開される。
※石造りの青淵文庫
※ここも建物内は撮影禁止
青淵文庫
「青淵」は、渋沢栄一の雅号。つまりここは個人の図書館だったわけだ。最初それに気づかず、小さな邸宅だと勘違いしてしまったよ。
ちなみに旧邸宅「曖依村荘(あいいそんそう)」は、1945年(昭和20年)の空襲で建物の大部分が消失してしまった。戦争と地震で貴重な近代建築の多くが失われているよ。
※横から見たところ
書庫があった2階は公開されておらず、入れるのは1階の広間2つだけ。規模としては物足りないが、庭園美術館(旧朝香宮邸)の一部を抜き出したような、瀟洒な造りだった。
※渋沢家の家紋「違い柏」をかたどったステンドグラス
※カーテン越しに見える照明
■渋沢史料館 青淵文庫
[竣工] 1925年(大正14年)
[所在地] 東京都北区西ヶ原2-16-1 飛鳥山公園内
[指定] 国・重要文化財
晩香廬(ばんこうろ)
つづいて晩香廬を見学する。渋沢栄一の喜寿を祝って造られた和洋折衷の建物で、接待などに使用された。小さな平屋で、見るだけなら一瞬。しかし落ち着いて見渡すと、かなり居心地のよい空間であることに気づく。こんなところで友人とおしゃべりするのは楽しいかも。いい雰囲気なのに、やはり撮影禁止。しょんぼり。
※晩香廬
※ひさしのランプ
※ここも撮影禁止じゃー
■渋沢史料館 晩香廬
[竣工] 1917年(大正6年)
[所在地] 東京都北区西ヶ原2-16-1 飛鳥山公園内
[指定] 国・重要文化財
やはり撮影禁止は痛い。三脚を立てたり、見学の邪魔はしないので、撮影させてほしいと思った。