主催者なきイベント

2006年 生活
主催者なきイベント

昨年11月、とあるオフ会にて。
私の前を歩いていた2人がこんな会話をしていた。

CP「NBさんて、アクティブなんですね!」
NB「いや! わしは引きこもりですじゃ。」
CP「今度、カラオケとか行きたいですね!」
NB「誘ってくれたら、どこへでも行きますじゃ。」
CP「いえ、お忙しいでしょうから……」
NB「とんでもない。わしはひま人ですじゃ。」
CP「私の方こそ、誘っていただけたらどこへでも……」
NB「こちらこそ、声をかけていただければ……」

見ていて、こりゃアカンと思った。
2人とも自分からは誘えない性格なのだ。これじゃ、なにもはじまらん。

そのとき、ふと気がついた。
このイベントの主催者はだれだ? 私はNBが言い出しっぺと思っていたが、当人にはそのつもりがないようだ。ではだれが誘ったのだろう?

私? 私のはずがない。私は流れに身を任せただけだ。「見たい」と言われたから出てきたのであって、自分から「見てよ」と言い出すわけがない。

(いろんな偶然が重なって開催できたんだな……)
そんなことを考えながら歩いていると、新宿駅に着いた。
ここで解散だ。

「また誘ってくださいね!」
「次も、どこかで、なにかやりましょう。」
「声をかけてくださーい!」

みんな、同じようなことを言っている。みんな“待ち”なのだ。
次はだれが誘ってくれるだろう? だれが口火を切るだろう? 今回は自然発生できたけど、次もそれが期待できるだろうか?

(待たずに、自分から声をかけてみよう。)
電車のなかで、そう考えた。
これはいいキッカケかもしれない。自分を変えてみよう。

というわけで、声をかけています。
勝手な思いこみです。
自分でも暴走気味だと思うけど、コントロールできない。

こうなったら、声をかけまくってやる!

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