ニコ生で『おいやめろ!迫りくるゾンビ特集』を見たこと

2012年 娯楽 Webサービス ニコニコ動画
ニコ生で『おいやめろ!迫りくるゾンビ特集』を見たこと

 年末、ニコ生で『おいやめろ!迫りくるゾンビ特集』を見た。

 計16本のB級ホラー映画を無料上映するプログラム。ニコニコ動画はこうした企画を不定期に立ち上げているようだ。うちはプレミアム会員じゃないし、回線が混雑している時間帯にも見るから、画質はあんまりよろしくないが、B級映画を見るには十分だった。初めての経験であり、おもしろかったので、日記を残しておく。

おいやめろ!迫りくるゾンビ特集:上映リスト

日付タイトル
12月15日「悪魔の毒々バーガー」
12月16日「ストリッパー・ゾンビランド」
12月17日「カウボーイ&ゾンビ」
12月18日「制服サバイガールI&II」
12月19日「血清」
12月20日「エッジ・オブ・ダークネス」
12月21日「ゾンビハーレム」
12月22日「ドーン オブ ザ リビング デット」
12月23日「レジェンド・オブ・ザ・リビング・デッド」
12月24日「ナイトメア・オブ・サンタクロース」
12月25日「アンデッド」
12月26日「ゾンビ・トランスフュージョン」
12月27日「シティ・オブ・ザ・デッド」
12月28日「コリン LOVE OF THE DEAD」(*)30分以降はプレミアムのみ
12月29日「サバイバル・オブ・ザ・デッド」(*)30分以降はプレミアムのみ
12月30日「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(*)30分以降はプレミアムのみ

 私はB級ホラー映画をけっこう見ているが、それでも知らないタイトルが多い。内容も劣悪で、映画の体裁をなしてないものばかり。中には意味がわかる映画もあるがが、それだけで傑作に思えてしまうほどB級、Z級のオンパレードだった。
 しかしそれゆえ、ニコニコ動画で見るには最適だった。コメントのツッコミのおかげで、おもしろさ、見どころが付加される。また、「わけがわからん」というコメントを見て、「あぁ、わからないのは自分だけじゃなかった」と安心することもしばしば。擬似的に、たくさんの友人と映画鑑賞している気分だった。

本編30分のみ無料?

 最後の3本は本編30分のみ無料で、そこから先はプレミアム会員限定になる。知らなかったから、画面が暗くなったときは驚いた。動画の説明にそう書いてはあるが、「無料上映会」の方が目立つ。「有料会員なら無料で見られるよ」って意味か。
 しかも最後の3本である。ここで切られるのは悔しい。プレミアム会員を増やすための企画だから、そういう仕掛けがあるのも当然なんだけど。さいわい、私は見たことがある映画だったのでパスできた。

脅威のタイムシフト視聴

 このたび初めて「タイムシフト視聴」を使った。生放送をリアルタイムで鑑賞せず、あとから見ることができる。つまりふつうの動画だが、コメント投稿できない。また動画ごとに見られる回数や期限が設定され、それを過ぎると視聴できなくなる。
 けっこう便利な機能だった。未視聴のタイムシフトが数本たまったところで気づいたんだけど、これってユーザー側にはなんの負担もないんだね。つまり、家庭のレコーダーで未視聴タイトルが増えるとディスク容量が減っていくのに、タイムシフト視聴のデータはサーバにあるから、ユーザー側でなにかが増えることはない。
 のちに6時間枠の生放送を予約したけど、やはりユーザーのパソコンに負担はかからない。ただ「権利」を保有しているだけ。当たり前と言えば当たり前だが、不思議な感覚。カセットテープ、ビデオテープ、DVD、ハードディスクと、すべてオンエアされた情報をつかまえて、媒体に記録することを目的にしてきたのに、もう、その必要はないんだね。

 タイムシフト視聴で順々に見て、1月上旬にすべてを消化できた。クセになったので、その後も無料上映会をチェックするようになった。ときおり「本編30分のみ」や「一部のみプレミアム限定」といった制約に悩まされるが、今のところ楽しめている。
 また1つ、おもしろい文化が根付いた。