甘草屋敷 / ちょっぴり怖いつるし雛
2006年 山梨県 博物館 建物:日本家屋午前中は桃の花めぐりだったが、午後はふつうに観光した。
次の目的地は、甘草家敷。
ここはウォーキング(駅ハイ)で行くつもりだったんだけど、用事と重なって行けず、未練が残っていたのだ。甘草家敷はJR塩山駅の目の前にあった。なるほど駅から立ち寄るにはもってこいの場所だと思った。
- 高野家住宅・甘草家敷(かんぞうやしき)
- 江戸後期の民家。国の重要文化財。高野家は徳川吉宗の代に薬用植物、甘草の栽培に任じ、代々幕府に納めてきた。
毎年春になると、つるし雛が飾られる。入場料300円。
古風で、ちょっと怖い雰囲気
車を停めて、敷居をまたぐ。茅葺き切妻造りの立派な日本屋敷だった。
母屋の周囲には、馬屋や文庫蔵なども残されていた。文庫蔵はそのまま図書館として利用されているようだ。母家に入ると、視界が暗くなって、空気がひんやりする。
和風ホラーゲーム『零』の世界に迷い込んだ気分だった。
※立派なお屋敷だった
屋内では、いろんな時代のひな人形が飾られていた。
1800年代の古い人形もあるぞ。ガラスケースなどで保管しなくて大丈夫なんだろうか? 時代ごとに人形の造形が異なっている。解説は少ないが、人形たちが経てきた時間が膨大であることはわかった。
※いろんな時代のひな人形が飾られていた
かわいいけど、ちょっと不気味な"つるし雛"
「つるし雛」と聞いたとき、私は首吊りする人形を思い浮かべたが、もちろんそんなことはなかった。天井から、ひもで吊してあるだけだ。動物や小道具の人形もある。
首は吊っていないが、そこそこ不気味だった。
※つるし雛(ひなの吊るし飾り)
昔の女の子たちは、どんな思いでひな人形を見ていたのだろう。
人形が語ってくれればおもしろいのに、と思ってみたりした。