浦和くらしの博物館民家園 / 真夏の古民家見学
2008年 埼玉県 博物館 建物:日本家屋暑い中、浦和くらしの博物館民家園に行ってきた。
たまさか訪れた川崎市立日本民家園で、私たちは古民家や古建築に興味を持つようになった。調べてみると、類似の野外施設はたくさんあった。「浦和くらしの博物館民家園」もその1つ。規模は大きくないが、入場無料なので見てみることにした。
いつか来た道
浦和くらしの博物館民家園は大崎公園(浦和子供動物園)のすぐ近くだった。地図を見てみると、北西に大谷ホタルの里、南東に川口自然公園がある。いろいろで歩いたおかげで、なんとなく地理がつかめてきた。
※見沼たんぼのほぼ中央にある
蓮の花は近くで見ると不気味
それにつけても日差しが強い。立っているだけで喉が渇く。あちぃ。
管理棟の裏手の池で、蓮の花が咲いていた。蓮池は鶴岡八幡宮で見たばかりだが、ピンク色の花が咲いていると印象が変わるな。
※ピンク色の花が咲いた蓮池
近寄って、よく見てみる。蓮の花は……つまり蓮華(レンゲ)だ。円筒形の花托(かたく)が奇妙な感じ。まじまじとレンゲを見たのは初めてかもしれない。
※けっこう大きい
誰もいなくなった村
さて園内を見てみよう。無料なのでゲートはない。広場を中心に5軒ほど古民家が建っている。当時の生活道具が展示され、簡単な説明があるのだが、本当にそれだけ。係員もいない。非常に素っ気ない。
※1軒ずつ見てまわる
私たちのほか、老夫婦が見学していたのだが、気がつくと姿が見えなくなっていた。帰ったのかな? 太陽はカンカン照りで、湿度は高い。遠くにクルマの騒音も聞こえるのだが、なんだか心許ない感じ。小松左京の『霧が晴れたとき』を思い出す。
※人の気配がない
屋内は暗く、やや涼しい
屋内に入ると温度が下がって、やや過ごしやすくなる。外より暑くないだけで、涼しいわけではない。それに外が明るいせいか、屋内はとても暗く感じる。
なんだろう……。外に比べれば快適なんだけど、あんまり家の中にいたくない。この家に人が住んでいた頃も、こういう夏だったんだろうか。
※お邪魔します ... 旧綿貫家住宅
※嫁の実家(岡山)には、こういう箪笥が残っているらしい
暑いよぉ
ぐるっと一周したら、見るものがなくなった。軒先でのんびりしたい気持ちもあったが、いかんせん暑すぎた。私たちは冷房が効くクルマへと逃げ帰った。クルマがなかったら、この猛暑の中、どこへ逃げればいいんだろう?
ドアを閉めて、エンジンをかけ、冷房をフルパワーにした。ふぅ。
※穀物蔵 ... 使いにくそう
考えてみれば、真夏に古民家を見学したのは初めてだ。夏の古民家は、期待するほど快適じゃない。冬は暖をとるのは易いが、夏に涼を呼ぶのは難しいのだ。これまで見落としてた側面に気づかされた思いだった。
■浦和くらしの博物館民家園
[住所] 埼玉県さいたま市緑区大字下山口新田1179-1
[電話] 048-878-5025
[休業] 月 祝日の場合は翌日
[料金] 無料
[URL] https://www.city.saitama.jp/www/contents/1109984692553/index.html