いまひとつの日本科学未来館
2006年 東京都:都心部 JAXA 博物館 宇宙期待しすぎていたのかもしれないな……。
2001年に開館したばかりの最新施設だから、さぞや素晴らしいだろうと期待していたんだけど、そうでもなかった。学術展示としては国立科学博物館に劣り、アトラクションとしてはディズニーランドに劣るかな。
どんなところか?
名称:日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん)
英称:National Museum of Emerging Science and Innovation
略称:MeSci(ミーサイ)
愛称:Miraikan(みらいかん)
入館料は500円。当日にかぎり再入館可能なので、外で食事もできる。いまは夏休みだから子ども連れが非常に多い。受付のお姉さんに聞いてみたけど、オフシーズンは空いているが、修学旅行の日程にぶつかると大変なことになるらしい。
7階建てだが展示フロアは3つしかないので、1日あれば十二分に見て回れるだろう。
※Geo-Cosmosはおもしろかった
展示の魅力が乏しい
展示スペースは広くないのに、扱っている分野は広い。
なので、どうしても個々の説明が浅くなるのは仕方がないが、魅力まで損なわれているのは残念だ。「おっ!」と目を引くインパクトがないので説明まで読まれない。あるいはインパクトはあるけど説明が足りなくて興味が持続しないものもある。
ただの学術展示でも駄目だし、ただのアトラクションでも駄目だ。
近代の科学博物館は、両者を高い次元で融合させてほしい。
※カミオカンデの模型:説明が足りん
※水圧で凝縮されたカップラーメンの容器
学芸員の質は高いのだが...
展示物の弱さを、学芸員(インタープリタ)たちが補っていた。
非常によくがんばっているなぁと感心させられる。
よく言えば、見学者とコミュニケーションに重点を置いている。悪く言えば、人力にたよりすぎている。
博物館は、学芸員より展示物に語らせなければならない。
これが逆転しては意味がないと思うぞ
※子供じみたASIMO実演ショー
※学芸員なしには理解できないインターネット構造モデル
うーん、期待が大きすぎた分、辛口の評価になってしまった。
日本科学未来館に行ったなら、ぜひ国立科学博物館にも立ち寄ってほしい。
どちらか片方なら、国立科学博物館を推すね。