東京証券取引所を見学 / ここがニュースの現場
2010年 東京都:都心部 社会見学東京証券取引所を見学してきた。
建物は第5回 東京メトロ沿線ウォーキングのときに見てるけど、中に入ったことはない。まぁ、中の様子は経済ニュースで中継されてるから、よく見てるけどね。
それでも一度くらいは見ておきたい。てなわけで私と嫁、それにYの3人で見学することになった。
※やってきました東京証券取引所
株式会社東京証券取引所 Tokyo Stock Exchange, Incorporated
東京証券取引所は非上場の株式会社である。略称は東証。ニューヨーク証券取引所、ロンドン証券取引所と並んで「世界三大市場」と称されているが、ほどなく上海証券取引所に抜かれてしまう。また1つ、日本の地位が下がるのは寂しいね。
※西口エントランス
東京証券取引所の見学施設「東証Arrows」はだれでも自由に見学できる。予約不要、入館無料、撮影自由(2階はフラッシュ禁止)。私たちが訪れたときは閑散としていたが、あとから人が増えてきた。
見学者は西口エントランスで手荷物チェックを受ける。飛行機の搭乗手続きのようだ。この数年で、どこも厳しくなったね。
見学ルートの全体図については、下記参照のこと。
※東証プラザ証券史料ホール
ここが東証Arrows
エスカレータで2階へ。東証ホールを抜けると視界が広がって、円筒形のガラスルーム(マーケットセンター)が見えた。けっこう広い。こういう空間にあったのか。テレビでお馴染みの光景だけど、実際にその場に立つと雰囲気がちがう。
※けっこう広い空間だ
※2階の廊下をまわりながら見学できる
直径17メートルのガラスシリンダーは、市場の透明性・公正性を象徴している。つまり機能的な意味はなく、テレビ中継したときのイメージをよくするためのデザインなのだ。
シリンダーの底で、10名くらいの職員が働いている。コックピットのような職場だが、カメラ中継と見学者に見られながら仕事をするのは大変そうだ。
※あの席じゃ仕事をさぼれないなぁ
生き物を観察するところ
チェッカーの1段目は会社名、2段目は株価、3段目は上げ幅(下げ幅)が表示されている。株価が上がった時は赤く、下がった時は緑になる。また、取引が活発だと早く、そうでないと遅くなる。つまり、赤文字で早くまわっていれば好景気、緑文字で遅いと不景気になるわけだが、実際の変化は目まぐるしく、傾向をつかめなかった。気まぐれな生き物を観察しているようだ。
チェッカーは同じ内容が回転してるわけじゃなく、裏(カメラから見えないところ)に継ぎ目があった。こういう細かい発見は楽しい。
※チェッカーを中継するカメラ
廊下の壁には東証の仕組みや歴史がパネル表示され、日本語/English/中文の音声ガイドもある。どこも清潔で、リフレッシュコーナーや資料室、セミナー室もあった。セミナー室では無料の投資講座が開催されていた。
東証Arrowsは思っていたより大きく、充実した施設だった。
※オープンプラットフォーム
※1階まで下りられるが、センターには入れない
※壁面にもブースが入ってる
エクスペリエンスセンターで疑似売買
2階エクスペリエンスセンターには、株式の疑似売買ができる同時対戦型シミュレーターがあった(筐体はふつうのPC)。おもしろそうなのでやってみた。
所要時間は30分、スタート時の所持金は1,000万円で、2つの企業の株を売買して資産を増やしていく。税金は考慮しないが、手数料はカウントするあたり、証券取引所っぽいね。
※株式投資体験の画面 (引用元)
1日が3分弱で過ぎていく中、判断の材料となるのはニュース。2銘柄に限定された擬似的なニュースだから、「風が吹けば桶屋が儲かる」ような曖昧さはない。必ずどちらかの銘柄が上下する。落ち着いて考えればすぐわかることなのに、気分が急いて波に乗りきれなかった。
結果、損はしなかったけど、まぁ、ゲームだからね。仮免許のドライバーが高速道路を走ってきたような興奮に騙されちゃアカン。
とはいえ、興味は尽きない。
何度か通ってゲームに習熟し、投資セミナーを受けるのもいいかもしれない。ネットがあれば同じことを学習できるけど、雰囲気による効果は大きい。
まぁ、そう足繁く通えるところじゃないけどね。