メイドシチュウ屋

2004年 東京都:都心部 洋食
[WGS84] 35.65321, 139.736472 - Google Earthで開く(kml)

会社の近くに「メイドシチュウ屋」がある。

メイドがシチュウを作っているわけでも、メイドが入ったシチュウを売っているわけでもない。メイドがシチュウを持ってくる店だ。できたのは1年半くらい前。ガラス張りなので、店内の様子がよく見える。なので、メイドさんがいることにも気がついたわけだ。
「メイド喫茶ならぬ、メイドシチュウ屋か」
興味を持った私は、食べに行った。

ファーストコンタクト

「いらっしゃいませ♪」メイドさんは可愛かった。コスチュームのせいかもしれないが、妙に意識してしまう。まいったな。
だが、シチュウはふつうだった
量が少なくて、上品な味付け。まずくはないが、べらぼうに美味いわけじゃない。そのくせ、べらぼうに高い。しかもメニューが1種類しかない。
これじゃ駄目だ。メイドだけで引っ張るのは無理だろう。

メイドシチュウ屋
※牛ホホ肉デミグラス煮込み

季節はめぐり...

開店直後は賑わったシチュウ屋も、次第に客足が遠のいていった。ガラス張りなので、客がいないのも一目瞭然なのだ。いつ見ても、ちょこんとメイドが立っているだけ。じつに寂しい店になってしまった。
まったく客が入っていないのに、なぜか店は潰れなかった。
(どういうカラクリになっているんだろう?)
そして季節が一巡した。

メイドシチュウ屋
※ドアの窓の向こうにメイドさんがいる

セカンドコンタクト

気がつくと、メイドがいなくなっていた
代わりに、カジノのディーラーみたいな女性が立っている。メイドさんと同一人物だろうか? よくわからない。とにかくメイドシチュウ屋からメイドが消えたのだ。なにか変化があったのかもしれない。私はふたたび店に行ってみた。

……同じだった。
シチュウの味、値段に変化はなかった。メニューも1種類で、デザートも同じだった。うぬぅ。

改善すべきは、ウェイトレスの衣装じゃないのだが……。