多摩動物公園 / キリンさん、ペリカンさん
2006年 東京都:都下 動物園「絶対、キリンさんを見たい!」
多摩動物公園に向かう電車の中で、妻はそう息巻いていた。
過去2回の上野動物園でキリンを見損ねてしまったせいだ。なぜそこまでキリンにこだわるのか? その理由は妻本人にもわからないらしい。ともあれ、私たちは多摩動物公園でキリンを見た。その記録も残しておこう。
奇妙な動物・キリンさん
幸いなことに、かなり間近で観察することができた。
※ぬーっと顔を寄せてくる
※全身です
間近で見るキリンは、なかなか奇妙な動物だった。
まー、なんていうの。首、長いよね。
当たり前といわれればそれまでだが、実物を見ると感動する。よく見ると、足も長い。高さを得るために、首と足の両方が伸びたのだろうか。首だけ、足だけが伸びた姿を想像してみる。なるほどキリンは、今の姿の方がいいみたいだ。
※不思議と愛嬌のある面構え
動物の食事はショータイム
食事の時間になった。
係員が青草を撒くと、キリンだけでなくシロオリックスたちも食べ始めた。その中で係員が葉っぱのついた枝を掲げると、キリンたちが集まってきて、いっせいに食べ始めた。
青草よりこっちの方が美味しいらしい。
主食といわれるアカシアの枝だろうか。
※キリンさんの食事
ぶちぶちと葉っぱを引きはがし、もしゃもしゃと食べていく。
なかなか壮観だった。
ペリカンの特殊な食事法
キリンのとなりにはペリカンが棲んでいた。こちらも運良く食事の時間を見ることができた。係員がペリカンたちを集めると、手にした魚を次々に投げはじめた。
驚いたことに、ペリカンたちはそれを直接くちばしで受け取ったのである。
※係員が魚を投げる
※入った!
なるほどペリカンのくちばしは大きいので、モノを受け取るのに適しているかもしれない。だが、自然界で空中から魚が落ちてくることはあるまい。この食べ方は動物園で身につけたものだと思うが、いやはや見事だった。
◎
キリンもペリカンも、今さら珍しがる動物でもない。
テレビや雑誌では、さらに珍奇な動物がたくさん特集されている。
しかし知っていると思っている動物でさえ、実際に見てみると発見は多い。
動物園、なかなか侮れないスポットである。