終点の先へ

2009年 東京都:西部 交通:鉄道 日常
[WGS84] 35.758497, 139.626092 - Google Earthで開く(kml)

目が覚めると、地下鉄が止まっていた。

しかしドアは開いてない。というか、駅じゃない。ここはどこだ? ほかの乗客はどこに消えた? どうやら地下鉄の車庫(待機用の引き込み線)にいるようだ。

空の車輌が停まっている
※地下鉄が停まっている

会社からの帰り、iPodを聞きながら寝てしまった。光が丘駅は終点だから、必ず起こしてもらえる。なので油断していた。まさか私を乗せたまま、終点の先まで行ってしまうとは......。

さて、どうしよう?
脱出しようにも、窓が開かない。最近の電車はどこも一枚ガラスだけど、どうやって開けるんだ? こんなんじゃ、事故があったとき逃げられないじゃないか。

空の車輌が停まっている
※となりの車輌も空っぽ

あれこれ試していると、ガチャリと運転席のドアが開いた。運転手と目が合う。
「もうすぐ出発しますから」
「あ、は、はい」
よく見ると、運転席の前方に駅の光が見えた。終点から、ちょびっとしか離れていなかった。

空の車輌が停まっている
※あそこにいた

ほどなく動き出して、電車は光が丘駅ホームにすべり込んだ。
始発で下車するのも、初めての経験だな。

時間をロスしてしまったが、楽しかったので日記を残しておく。