ニート社長

2005年 政治・経済
ニート社長

──会社でやることがなくなった
多くのパートを任せていった結果、私がいなくても仕事がまわるようになったのだ。もちろん、完全に手放しできるわけじゃない。しかし月に数日も顔を出せば十分だろう。

自分で作った会社が、自分を必要としなくなる
もの悲しくもあるが、これこそ私が求めていた状態だった。
そして、スタッフにとっても好ましい展開であると信じる。私が消えることで、私によって隠れていた部分が見えるようになるからだ。私の会社にずっと勤めるにせよ、いずれ独立するにせよ、これは大きな経験となるだろう。

まぁ、ややこしい話を抜きにして、簡単にいうと私は失業したわけだ。
働いていないし、学生でもないし、訓練も受けていない。
つまり、ニート社長というわけだ。

……てなわけで、数日ダラダラしてみた。
意識的に頑張ってみたのだが……すぐに飽きてしまった。
ダラダラすることがこれほど難しいとは思わなかった。

私は、会社が自分の手を離れることを望んでいた。
しかし、ダラダラしたかったわけじゃない。ダラダラすることが豊かさの象徴なら、そんなものは要らない。

労働は苦役かもしれない。
しかし労働を拒絶して、ただ消費するだけの人生が素晴らしいとも思えない。私は、うんこ製造器にはなりたくない。

さて、これからどうしようか。

  株などに投資して、資産を増やすか?
  ボランティア活動をするか?
  長期間の海外留学か?

アイデアはいろいろあるけど、だいたい気持ちは決まっている。
2つ目の会社を作ってみようと思う
それがうまく行ったら3つ目、4つ目に挑戦する。

では、2つ目の会社はどんな内容にするか……?
やっぱり、未来を考えると胸が躍るね。

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