食の安全

2006年 政治・経済
食の安全

BSEに関するブログを読んでいて、こんな意見が目にとまった。

・アメリカでは畜産業界の政治的発言力が強い。
      ↓
・畜産業界に不利な情報はメディアに流れない。
      ↓
アメリカ人は「アメリカ牛の危険性」を知らない
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・安全な牛肉を拒否する日本人が理解できない。
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・検査する気になれない。日本人が異常に見える。
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・日本人はフェアじゃない。全面解禁すべきだと主張する。

つまり、彼らも自分たちの正義を信じている。
(アメリカ牛は安全だ。それがなぜわからない?)
安価で美味しいアメリカ牛を禁じられて、日本人はあわれだ。愚かな日本政府を説得して、早く日本の食卓にアメリカ牛を届けたい。

畜産業界はもちろん、政治家たちも生活がかかっているから真剣だ。お詫びもすれば、脅しもする。なんとしてでも日本人にアメリカ牛を食べさせる。アメリカ牛を食べることが、日本人のシアワセなのだと本気で思っている。

ところで、BSEの潜伏期間は4~6年。
発症しても、いつ、どこで食べたナニが原因なのかは証明できない。仮に証明できたとしても、賠償金(or 揉み消し費用)をたっぷり払う方が、トレーサビリティを完備するより安上がりなんだってさ。

こんな世界で、なにを信じればいいだろう?

どうすれば、安全を見極められる? どうすれば、危険を回避できる?
もちろん、100%の安全などない。
だからといって、安全を求める努力を放棄していいはずがない。

たとえ6年後に自分がBSE感染するとしても、今は最大限の努力を払っておきたい。

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