レビュー  2013年07月06日  に発表された 

猫物語(白) / つばさタイガー (全5話)
Cat Story (White) / Tsubasa Tiger

4ツ星

手紙を省略したのはまずい

語り部が羽川翼であることに驚く。しかも暦は消息不明。なにか事件が並行しているようで、シーズン全体への興味が高まる。こういう趣向はうれしい。

物語の大部分は会話劇である。本として「読む」のはいいが、アニメとして「見せる」のは難しい。そこで抽象的なシーンで間を持たせているわけだが、その手法はセカンドシーズンにも受け継がれている。話が長くなれば長くなるほど、演出センスが問われる。会話そっちのけで背景を見ちゃう。意味のないシーンこそ、アニメ化の見どころと言える。

羽川の長い手紙は映像化されなかった。だいぶ刈り込んじゃったので、羽川の本心や、苛虎が出現した理由がわかりにくい。いや、わからない。推理小説を映像化するとき、謎解きを端折ってしまったようなものだ。
特典に「羽川翼モノローグ完全版」が収録されたところに、切ってはいけないものを切ってしまったスタッフの苦悩がしのばれる。それでもやっぱり、切ってはいけなかった。セカンドシーズンは、怪異に巻き込まれた少女たちの後日談──いわば、ふつうの少女にもどる物語である。シーズンの意義を明確化するためにも、すべてを明らかにしてほしかった。

とまぁ、正論ふりかざして要求するのはらくだが、実際に映像化したら冗長だろうなぁ。

それから戦場ヶ原ひたぎの変化に驚いた。羽川翼への警戒心は、もう感じられない。どうしちゃったの? このあたりは、原作を読まないとわからないのだろうか? なんというか、ふつうの女の子になってしまった。

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猫物語(白) / つばさタイガー (全5話)