ミッドナイト・ミート・トレイン The Midnight Meat Train

2008年 外国映画 3ツ星 クトゥルフ神話 モンスター 殺人鬼

画竜点睛を欠く

私は『血の本』シリーズを読んでいるので、映画化すると聞いたときは無謀だなと呆れた。しかし実際見てみると、なかなかいい出来映え。もちろん職人の熟練度や焦燥感など、視覚化できてない(そもそも無理?)なところはあるが、ここまで再現できたことを評価したい。

しかしラストはいただけない。これじゃ単なる怪物だ。父の神々しさは表現できなかったか? しかしここにインパクトがなければ、物語が成立しない。映画では主人公が「肉」に魅了される兆候が描かれているけど、それだけじゃ納得できない。

9割9分は文句ナシ。だが、物語の中核となるイメージが欠落したので、ご破算。惜しいと言うより、やっぱり映画化は無謀だったと思わざるを得ない。


クライヴ・バーカー Clive Barker

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