ヘル・レイザー (1作目) Hellraiser
1987年 外国映画 3ツ星 ホラー モンスター:悪魔 痛いセノバイトのビジュアルは圧巻。
私はクライヴ・バーカーの小説『ヘルバウンド・ハート』(1986)を読んでいたが、映画のポスターで見かけた魔道士セノバイト(Cenobite)のビジュアルは想定外だった。一度見ると、これしかないと思える。素晴らしい。
ルマルシャンの箱も、小説から想像したものとちがった。予告編で見た動きも単純。しかしこれはこれで十分だし、これでよいと思えた。
長らくポスターだけで満足していたが、2022年にちゃんと視聴した。おおむね原作通りに展開するけど、登場人物に没入できない。小説だと、ぞっとするほど人間的だったのに。内面を描写しづらい映像作品の限界だろうか。
セノバイトの言動も原作通りなんだけど、期待していたイメージと異なる。おかしな話だが、ポスターと予告編を見ているときのほうが怖かった。
不満はあるが、セノバイトのビジュアル確立の功績ですべてを許せる映画だった。
クライヴ・バーカー Clive Barker
- 1987 ヘル・レイザー ... ゼノバイトのビジュアルが素晴らしい。
- 1988 ヘルレイザー2 ... この世もあの世も異常者ばかり。
- 1992 ヘルレイザー3 ... 基本設定を捨てた。
- 1996 ヘルレイザー4 ... まさかの宇宙!
- 1985 フロム・ザ・ダークサイド ... 「下級悪魔とジャック」(The Yattering and Jack)の映像化。
- 2008 ミッドナイト・ミート・トレイン ... 父との対話が足りぬ。
- 2020 血の本 ... らしくないが強烈。