ヘルレイザー2 Hellbound: Hellraiser II

1988年 外国映画 3ツ星 ホラー モンスター:悪魔 痛い

この世もあの世も異常者ばかり。

小説で描かれなかった後日談。前作の主人公・カースティーは精神病院送りになるが、院長チャナードは「ルマルシャンの箱」の研究者だった! これって偶然? などと思っていたら、マットレスの血から継母ジュリアが復活。皮膚集め。ジュリアが手慣れていることに戸惑うが、それを言ったら院長もぶっ飛んでる。院長とジュリアは、患者ティファニーに箱を開かせて地獄へ! 院長が魔道士になって帰還! 大殺戮!!!

「そうはならんやろ!」と何度も思ったが、これこそ自然な展開に思えてしまうから不思議。異常者は、自分が異常であることに気づかない。『ヘルバウンド・ハート』っぽい。

地獄の情景は、予算不足・技術の限界を感じる。イメージは鮮烈だったから、刺激を受けたクリエイターは多そう。
本作でセノバイトたちが、もともと人間であったことが明かされる。見た目に反して強くない。驚くし、逃げ惑うし、殺される。神秘性ガタ落ちだが、彼らも人間であり、変質者(院長やジュリア)の成れの果てだと思うと腑に落ちる。

なんだかんだでセノバイトはおもしろい。
もうちょっと予算があったらなぁ。


クライヴ・バーカー Clive Barker

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