血の本 Books of Blood
2020年 外国映画 3ツ星 ホラー 痛い心に疵を残す。
『血の本』は全冊読んだが、映画化されるとは思わなかった。どう調理するんだろうと思っていたが、オムニバスホラーであって、あまり原作を意識してないようだ。まぁ、そうなるし、そうするしかない。
3話あるけど、圧倒的に『ジェナ』のインパクトが強い。エピローグも担っているため、この話を作るために、血の本の名前を借りたように見える。ほかの2話も練り込んでほしかった。
ジェナ
[あらすじ] ジュナは精神を病んだ大学生。ある夜、家を飛び出すが、何者かに尾行されている。ジュナは年配の夫婦が経営するB&Bに逃げ込む。
[感想] 恐ろしい。奥さんが「慈悲深い看護婦」って設定が、想像の出口をふさぐ。オリジナルストーリーではあるが、血の本らしい。支援者と備考者が入れ替わる展開は驚いた。
[感想2] そして結末。さらに息が詰まった。うへぇ。
マイル
[あらすじ] メアリーは死んだ息子と更新する霊能力者サイモンを絶賛し、財団を立ち上げる。しかしサイモンは詐欺師だった。
[感想] おもしろくない。勧善懲悪が引き起こす怪奇現象だからか。筋道が通ってない。
ベネット
[あらすじ] ベネットは借金の返済に、血の本を手に入れようとする。
[感想] おもしろくない。
クライヴ・バーカー Clive Barker
- 1987 ヘル・レイザー ... ゼノバイトのビジュアルが素晴らしい。
- 1988 ヘルレイザー2 ... この世もあの世も異常者ばかり。
- 1992 ヘルレイザー3 ... 基本設定を捨てた。
- 1996 ヘルレイザー4 ... まさかの宇宙!
- 1985 フロム・ザ・ダークサイド ... 「下級悪魔とジャック」(The Yattering and Jack)の映像化。
- 2008 ミッドナイト・ミート・トレイン ... 父との対話が足りぬ。
- 2020 血の本 ... らしくないが強烈。