憂国のモリアーティ (第11話) Moriarty the Patriot

2020年 アニメ 3ツ星 #シャーロック・ホームズ テロ 主人公は犯罪者 推理 犯罪 狂気

美形無罪。

犯罪界のナポレオン、ジェイムズ・モリアーティ教授を主人公にした作品。なんのこっちゃと思って見てみたら、要するに英国仕事人だった。
いや、お金や恨みを晴らすため殺してるわけじゃない。モリアーティ教授とその一味の目的は、差別のない社会実現。そのため性悪な貴族を血祭りにあげている。アンチヒーローの一種か。しかしモリアーティの本心は見えない。こいつ、本当に理想のために活動してるんだろうか? 犯罪は手段じゃなくて目的に見える。

それはそれとして、貴族たちの差別意識に驚く。ことあるごとに「虫けら」と蔑み、暴力をふるい、理由もなく殺す。身分はちがえど同じ人種。奴隷じゃない。こんな無差別な虐待がまかりとおるとは、私が知ってる19世紀イギリスではないようだ。

モリアーティの考えをもっと知りたいところだが、ホームズが割り込んでややこしくなる。天才的頭脳をもった2人の美形が対決する。絵になるが、互いが互いにこだわる理由が見えない。互いが互いを「退屈しのぎ」と見ていたら、おもしろいのだが。

ストーリーは第11話でいきなり終わる。第2期で続きを見られるようだが、ちかごろはシーズンごとの区切りもないのか。やれやれ。

シャーロック・ホームズ
-1970s
1980s
新シャーロック・ホームズ
2000s
2010s
ハリウッド版
BBC SHERLOCK
ゆっくり文庫

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