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[レビュー1984年04月24日に発表された 

シャーロック・ホームズの冒険 (全41話)

The Adventure of Sherlock Holmes

遺作だったとは...

シャーロック・ホームズの映像化は数あれど、これほど丁寧に、魅力的に撮られた作品もない。ホームズはもちろん、ワトソンも優秀なパートナーとしてのイメージを確立している。じつに素晴らしい。

本シリーズはコナン・ドイルの原作すべてを映像化する予定だったが、1995年にホームズ役のジェレミー・ブレットが心臓病で亡くなったため、18話を残したまま幕を下ろしてしまう。シリーズ後半、体調を崩したホームズが散見されるが、これは役者本人が闘病しながら演技していたためだ。解説書を読んで、ドラマ制作の背景をふまえて見ると、このシリーズがますます好きになる。

それにつけても、このシリーズは素晴らしい。ホームズとワトソンの友情がなんとも小気味よく描かれている。事件がないときのホームズの駄目っぷりも好感がわく。ホームズと出会うなら、まずこのシリーズからがよいだろう。

The Adventures of Sherlock Holmes (1984-1985)
1
ボヘミアの醜聞
A Scandal In Bohemia
事件がないときのホームズは寂しそうだね。
2
踊る人形
The Dancing Men
暗号解読のシーンはカットされていたのか。
3
海軍条約事件
The Naval Treaty
ホームズのだらしなさ、茶目っ気がいい。
4
美しき自転車乗り
The Solitary Cyclist
このころのジェレミーは身がしまっている。
5
曲がった男
The Crooked Man
なんとも痛々しい話だ。
6
まだらの紐
The Speckled Band
蛇撃退シーンが最後に出てくるとは。
7
青い紅玉
The Blue Carbuncle
クリスマスには繰り返し観たいエピソードだ。
8
ぶなの木屋敷の怪
The Copper Beaches
ホームズとワトソンの掛け合いがいいね。
9
ギリシャ語通訳
The Greek Interpreter
マイクロフトの声がちがう!
10
ノーウッドの建築業者
The Norwood Builder
レストレード警部がいい味出してる。
11
入院患者
The Resident Patient
あんなに資料をまき散らしていいものかね。
12
赤髪同盟
The Red-Headed League
モリアーティ教授の発案というにはちょっと。
13
最後の事件
The Final Problem
推理らしい推理はないが、印象に残るエピソード。
The Return of Sherlock Holmes (1986-1988)
14
空き家の怪事件
The Empty House
2代目ワトソン登場。失神させるホームズも人が悪い。
15
プライオリ・スクール
The Priory School
莫大な報酬をもらうホームズ!
16
第二の血痕
The Second Stain
最後のホームズがすごく楽しそう。
17
マスグレーブ家の儀式書
The Musgrave Ritual
窒息した執事が印象的。ホームズはすごい寒がりだな。
18
修道院屋敷
The Abbey Grange
痛快に謎を解いていく名エピソード。
19
唇のねじれた男
The Man with the Twisted Lip
シェイクスピアを引用するブーンも印象的なキャラだった。
20
六つのナポレオン
The Six Napoleons
レストレード警部を含めたトリオの掛け合いが楽しい。
21
四人の署名
The Sign of Four
コンパクトにまとめられていて、エンディングもいい。
22
銀星号事件
Silver Blaze
出走ギリギリまで馬を隠しておくのは意地悪じゃね。
23
悪魔の足
The Devil's Foot
毒をみずから試すとは、ホームズは異常すぎる。
24
ウィステリア荘
Wisteria Lodge
ベインズ警部の意外な有能さに驚かされた。
25
ブルース・パーティントン設計書
The Bruce-Partington Plans
マイクロフト再登場! 最初から最後までスマートな展開。
26
バスカビル家の犬
The Hound of the Baskervilles
よどみなく展開し、雰囲気もいい。
The Case-Book of Sherlock Holmes (1991-1993)
27
レディ・フランシスの失踪
The Disappearance of Lady Frances Carfax
なんとも暗~い話だ。ホームズも落ち込んでしまった。
29
ボスコム渓谷の惨劇
The Boscombe Valley Mystery
警官はこの事件をどう解釈したんだろう?
28
ソア橋のなぞ
The Problem of Thor Bridge
依頼人に反省を促した叱責が外れてしまったのが楽しい。
31
ショスコム荘
Shoscombe Old Place
謎らしい謎もなく、あっけない。
30
高名の依頼人
The Illustrious Client
これまた陰惨な話。阿呆な娘は放っておけと言いたくなる。
32
這う人
The Creeping Man
中盤までだるいけど、教授の名演が楽しい。
34
サセックスの吸血鬼
The Last Vampyre
さっぱりわからない。このあたりからドラマの質が下がってくる。
33
犯人は二人
The Master Blackmailer
実力行使のホームズには違和感があるな。
35
未婚の貴族
The Eligible Bachelor
同じくわかりにくい作品。陰惨すぎて、好きになれない。
The Memoirs of Sherlock Holmes (1994)
36
三破風館
The Three Gables
短編を無理に伸ばしているので、没入しづらい。
37
瀕死の探偵
The Dying Detective
これは原作の方がおもしろい。
38
赤い輪
The Red Circle
これも話が散逸してしまって、あまり魅力がない。
39
ボール箱
The CardboardBox
よくわからなかった。
40
金縁の鼻眼鏡
The Golden Pince-Nez
ワトソン抜きのエピソード。しかしマイクロフトには狭すぎる。
41
マザランの宝石
The Mazarin Stone (with The Three Garridebs)
ホームズが出ないエピソード。それは最後の挨拶のように。

シャーロック・ホームズ
-1970s
1980s
新シャーロック・ホームズ
2000s
2010s
ハリウッド版
BBC SHERLOCK
ゆっくり文庫

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