炎の少女チャーリー Firestarter

1984年 外国映画 2ツ星 超能力 @S.キング

チャーリーが暴れ狂うところを見たかった!

見たかったのは、超能力者の恍惚と不安、そして暴走。その瞬間を見るために逃避行を見守ってきたわけだが、ラストの暴走は期待するほど大きくなかった。いや、特撮はがんばっているのだが、しょぼさは否めない。
最大の原因は、チャーリーの内面描写がないこと。それ以前に無表情すぎる。かわいいんだから、怖がったり、戸惑ったりしてほしいのに。情感豊かな美少女が、暴走して無表情になる。あるいは無表情な美少女が、暴走してケタケタ笑い出す。どちらでもいいから、変化がほしかった。

それでもチャーリーは超能力少女の代名詞になっているんだから、プロットの秀逸さは驚嘆させられる。あるいは、D.バリモアの無表情さが、観客の想像力をうまーく刺激したのかもしれない。

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