アガサ・クリスティー 検察側の証人 (BBC/全2話) Witness for the Prosecution
2016年 海外ドラマ 2ツ星 ホラー 法廷 @アガサ・クリスティどうしてホラーにするの?
原作既読。ビリー・ワイルダー『情婦 / 検察側の証人』は素晴らしかった。アメリカでリメイクされた『検察側の証人』も、いいところを継承していた。しかしBBC版はホラー演出過剰になり、結末もバッドエンドに改変された。
弁護士メイヒューは老醜ただよう応援しづらい人物として描かれた。被害者フレンチ夫人も、犠牲になったメイド・ジャネットにも嫌悪感がつきまとう。そのためレナードとロメインの若々しさが強調され、残酷な犯罪が華麗な逆転劇のような印象を与える。ジャネットの冤罪はめちゃくちゃ後味が悪い。勧善懲悪を見たいわけじゃないが、それでいいのか英国?
ロレインに特殊能力はないため、ホラー演出はメイヒューの幻覚ということになる。つまり(わかっていたことだが)メイヒューは弁護士として働ける状態ではなかった。さらに言えば、夫婦仲が好転する見込みもない。こちらも救いがない。
この作品を絶賛する人たちは、老いて財産や生命を若者に奪われたら、どう思うだろう。
検察側の証人
- 1958 情婦 / 検察側の証人 (ビリー・ワイルダー監督)
- 1982 検察側の証人 (アラン・ギブソン監督)
- 2016 検察側の証人 (BBC)
サラ・フェルプス
- 2015 そして誰もいなくなった ... 全員が殺人犯で、悪人。救いはない。
- 2016 検察側の証人 ... 老醜漂う弁護士。救いはない。
- 2018 ABC殺人事件 ... 老いて排斥されるポワロ。救いはない。
- 2020 蒼ざめた馬 ... 事件と関係なく犯罪。救いはない。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |