レビュー  1995年01月01日  に発表された 

ポワロのクリスマス / 名探偵ポワロ #42 (デビット・スーシェ主演)
Hercule Poirot's Christmas / Agatha Christie's Poirot #68

3ツ星

もろもろ釈然としない

『盗まれたロイヤル・ルビー』と並ぶポワロのクリスマス・ストーリーだが、こちらは人間の醜悪さが目立ち、犯人のトリックも不可解。ポワロがセントラルヒーティング目当てに出かけたり、ジャップ警部とプレゼント交換したりするのは楽しいが、ポワロがマダム・ジャップが編んだ手袋をはめなかったことで、微妙な気分になってしまった。まぁ、絵柄が気に入らないのはわかるが。ポワロとジャップのコンビはどうしていつも、和気藹々にならないんだろ。
今回、ジャップの実家で歌う2人の女性が映るが、どっちがマダム・ジャップかわからない。制作陣は徹底してるね。

2度見るといろいろなヒントが見える。顔に痣がある老婆(ステラ・ド・ザイフデル)が近所のパブにいたことで、犯行の目的が遺産相続やダイヤではなく、復讐の可能性が示唆されるが、ポワロがそれを口にしないのは物足りない。
いずれにせよ犯人のトリックは理解しがたい。積み上げた家具を崩し、風船で豚の鳴き声を演出したことで、犯行時刻をずらすのはいい。だが、なぜ、ドアに鍵を掛けたのか? これによって家人は犯行不可能になり、トリックの存在が明らかになった。家人が偶然死体を見つけることを防ぐためだろうが、あんな大きな音を立てて逃げる犯人に鍵をかける余裕があったとは思えない。この点も指摘されなかった。

ハリー「彼女にはこういう年寄りがついていた方が安全ですよ」
ジャップ「そうですかね?」

イギリス人の恋愛は、どれもこれも先行き不安だ。

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ポワロのクリスマス / 名探偵ポワロ #42 (デビット・スーシェ主演)