レビュー  1985年02月20日  に発表された 

ミス・マープル「魔術の殺人」 (ヘレン・ヘイズ版)
AGATHA CHRISTIE'S MURDER WITH MIRRORS

3ツ星

うまく整理している

原作の人間関係は複雑だが、うまく簡略化している。しかしそれでも、取っ付きにくい。妻をだませると思ったルイス・セロコールド、虚言症のエドガー、天真爛漫なジーナ。登場人物の魅力が足りないのだ。唯一、キャロラインは存在感があった。

「どうして全部わかったの?」
「あなたは空想の世界に生きている。現実を見ていないって。いいえ、あなただけが空想と現実を区別していた」

最後のやりとりはかっこいい。意味はよくわからなかったけど。

警部がミス・マープルの辣腕を知っていて、捜査を組み込んでしまうのは痛快。マープルさんの活躍も前作「カリブ海殺人事件」より目立つ。しかし印象的には、ヒクソン版に近づいてしまった。

「魔術の殺人」はマープルさんの人物像があまり描かれなかったエピソードである。どうして本作を選んだのか? 意図はわからないが、おもしろい試みではあった。


 Googleで「ミス・マープル「魔術の殺人」 」を検索する
 Wikipediaで「ミス・マープル「魔術の殺人」 」を検索する
 IMDBで「AGATHA CHRISTIE'S MURDER WITH MIRRORS」検索する

コメント (Facebook)

[ASIN] B00005HCHF
思考回廊 レビュー
ミス・マープル「魔術の殺人」 (ヘレン・ヘイズ版)