レビュー  1964年09月22日  に発表された 

ミス・マープル/船上の殺人
Murder Ahoy!

3ツ星

ついに近接戦闘も

あらすじ

ミス・マープルは船を使った青少年更生施設の理事会メンバーであった。ある日、理事の1人が毒殺された。マープルは真相解明のため、殺された理事と同じように船を視察する。

船には少年たちに窃盗をやらせる一味と、運営費をちょろまかす悪人がいた。マープルはあえて船に単独で残り、自分を口封じしようとする犯人と対決。見事、勝利するのだった。

マーガレット・ラザフォード演じる「ミス・マープル」シリーズ第4作(最終作)。タイトルの「Ahoy!」は、海上で他の船に呼びかけるときの挨拶。つまり、意味はない。
オリジナル脚本になって、原作の面影は完全に消えた。マーガレット・マープルは化学実験で毒物を特定し、モールス信号で連絡を取り合い、フェンシングで犯人を撃退する。第3作の射撃もすごかったが、近接戦闘のエキスパートでもあったとは。もはやアクション映画、いやコメディ映画である。

推理らしい推理もないが、キャラクターは魅力的。苦労症の船長、振り回されるクラドック警部、忠実有能なストリンガーなど、掛け合いだけでおもしろい。テンポもよく、けっこうハラハラしながら見てしまった。めちゃくちゃなのに、おもしろい。困ったものだ。
一番笑ったのはマープルさんに部屋を取られた大尉が、中尉の部屋に移り、中尉は少尉の部屋に移り、最後の士官は倉庫に追いやられるシーン。ほんとに、くっだらないんだけど、おもしろかった。


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ミス・マープル/船上の殺人