ミス・マープル/船上の殺人 Murder Ahoy!
1964年 外国映画 3ツ星 探偵 @アガサ・クリスティついに近接戦闘も
あらすじ
ミス・マープルは船を使った青少年更生施設の理事会メンバーであった。ある日、理事の1人が毒殺された。マープルは真相解明のため、殺された理事と同じように船を視察する。
船には少年たちに窃盗をやらせる一味と、運営費をちょろまかす悪人がいた。マープルはあえて船に単独で残り、自分を口封じしようとする犯人と対決。見事、勝利するのだった。
マーガレット・ラザフォード演じる「ミス・マープル」シリーズ第4作(最終作)。タイトルの「Ahoy!」は、海上で他の船に呼びかけるときの挨拶。つまり、意味はない。
オリジナル脚本になって、原作の面影は完全に消えた。マーガレット・マープルは化学実験で毒物を特定し、モールス信号で連絡を取り合い、フェンシングで犯人を撃退する。第3作の射撃もすごかったが、近接戦闘のエキスパートでもあったとは。もはやアクション映画、いやコメディ映画である。
推理らしい推理もないが、キャラクターは魅力的。苦労症の船長、振り回されるクラドック警部、忠実有能なストリンガーなど、掛け合いだけでおもしろい。テンポもよく、けっこうハラハラしながら見てしまった。めちゃくちゃなのに、おもしろい。困ったものだ。
一番笑ったのはマープルさんに部屋を取られた大尉が、中尉の部屋に移り、中尉は少尉の部屋に移り、最後の士官は倉庫に追いやられるシーン。ほんとに、くっだらないんだけど、おもしろかった。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |