レビュー  2010年12月27日  に発表された 

チムニーズ館の秘密 / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S5E2)
Agatha Christie's Marple: The Secret of Chimn

3ツ星

みんなダイヤに目を奪われた

あらすじ

1932年、チムニーズ館では夜会が開かれていた。途中、メイドは侵入者に気づき、止めようとするが、逆に殴られ頭を打ってしまう。それから23年後、マープルさんは、亡くなった従兄弟の娘バージニアと館を訪問する。

(c) ITV PLC  (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide

ノン・シリーズもの。部外者であるマープルさんが調査するのは不自然だが、やむなし。フィンチ警部がマープルさんを警戒しながらも協力を要請するところが新鮮だった。

伯爵を殺したのはケイドなのか? それがテーマなのに、23年前に失われたダイヤの行方に興味が向いてしまった。チムニーズ館の購入契約、譜面の暗号、ケイドを呼び出した手紙、窓の不審者、伯爵の過去、メイドの遺体、ケイドの正体、偽名の思い込み。すっかり惑わされたよ。

ケイタラム卿はバージニアを溺愛し、相応しくないケイドを排除しようとした。バージニアが実子でないことを踏まえると奇妙だが、なぜか説得力がある。
23年前、ケイタラム卿がメイドの事故死を告白していれば、こんな歪みは生まれなかった。しかしその場合、妻を伯爵に取られてしまう。政治生命と引き換えに浮気を潰すのは、どんな気持ちだっただろう。
そして現在、伯爵の「チムニーズ館の宝を見たい」という手紙を見て、またバージニアと意気投合するさまを見て、ケイタラム卿はどれほど憤ったか。犯人なので心中は描かれないが、二度見ることで想像できた。外交官であればこそ、本心を隠した言動ができたのだろうか。

チムニーズ館の威容も素晴らしかった。


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チムニーズ館の秘密 / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S5E2)