チムニーズ館の秘密 / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S5E2) Agatha Christie's Marple: The Secret of Chimn
2010年 海外ドラマ 3ツ星 探偵 @アガサ・クリスティみんなダイヤに目を奪われた
あらすじ
1932年、チムニーズ館では夜会が開かれていた。途中、メイドは侵入者に気づき、止めようとするが、逆に殴られ頭を打ってしまう。それから23年後、マープルさんは、亡くなった従兄弟の娘バージニアと館を訪問する。
(c) ITV PLC (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide
ノン・シリーズもの。部外者であるマープルさんが調査するのは不自然だが、やむなし。フィンチ警部がマープルさんを警戒しながらも協力を要請するところが新鮮だった。
伯爵を殺したのはケイドなのか? それがテーマなのに、23年前に失われたダイヤの行方に興味が向いてしまった。チムニーズ館の購入契約、譜面の暗号、ケイドを呼び出した手紙、窓の不審者、伯爵の過去、メイドの遺体、ケイドの正体、偽名の思い込み。すっかり惑わされたよ。
ケイタラム卿はバージニアを溺愛し、相応しくないケイドを排除しようとした。バージニアが実子でないことを踏まえると奇妙だが、なぜか説得力がある。
23年前、ケイタラム卿がメイドの事故死を告白していれば、こんな歪みは生まれなかった。しかしその場合、妻を伯爵に取られてしまう。政治生命と引き換えに浮気を潰すのは、どんな気持ちだっただろう。
そして現在、伯爵の「チムニーズ館の宝を見たい」という手紙を見て、またバージニアと意気投合するさまを見て、ケイタラム卿はどれほど憤ったか。犯人なので心中は描かれないが、二度見ることで想像できた。外交官であればこそ、本心を隠した言動ができたのだろうか。
チムニーズ館の威容も素晴らしかった。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |