3作目はキャラクターだのみ
『奥さまは名探偵』(2005)、『ゼロ時間の謎』(2007)につづく3作目は、プリュダンス夫妻の続編となった。ミス・マープルシリーズの『パディントン発4時50分』を、雪山を舞台に翻案している。事件の展開は同じで、目新しさはない。実際、事件は映画の部分しかなく、見どころは熟年夫婦の掛け合いだった。
妄想で会話したり、絵がしゃべったり、コミカルな表現がつづき、「世界で一番笑えるジョーク」で終了する。プリュダンス夫妻が好きな人は楽しめるが、『パディントン発4時50分』を見たかった人には物足りなく思えるだろう。そんな映画だった。