レビュー  2013年06月23日  に発表された 

グリーンショウ氏の阿房宮 / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S6E2)
Greenshaw's Folly / Agatha Christie's Marple

3ツ星

マープルの着眼点がわからない

あらすじ

奇妙な形状で、幽霊が出ると噂されるグリーンショウ氏の阿房宮。そこで住み込みの秘書をしているルイザは、悲鳴に驚いて窓をあけると、庭で当主キャサリン・グリーンショウが首に矢を射られていた。助けようとするが、鍵がかかって部屋から出られない。隣室にいた家政婦クレスウェルも同じく閉じ込められていたが、電話で警察に通報。ほどなく警官がやってきてルイザは解放されるが、キャサリンは死亡していた。

「青いゼラニウム」と同じで、もともと短編だったものを2時間枠に拡張したもの。トリックの中核は同じだが、よけいなプロットが追加されたことでわかりにくくなっている。「疑わしい人物がいるが、アリバイがあって逮捕できない」という切り口はおもしろいから、キャサリン殺害を機転にして、ルイザの相談を受けたマープルが推理するという構成にすればよかったのに。

真相

舞台俳優(ナット)は戸籍をごまかし、キャサリン・グリーンショウの甥として遺産を相続しようと考えた。しかし執事(クラッケン)と新聞記者(ピンドラー)が気づいたため殺害。家政婦(クレスウェル)は共犯者になった。庭師のアルフレッドがキャサリンの実子とわかったため、キャサリンを殺し、その容疑をアルフレッドに向ける計画を建てた。
庭で矢を受けたキャサリンはクレスウェルの変装で、やってきた警官はナットの変装だった。ナットが施錠することでクレスウェルのアリバイが生じ、すぐ舞台に戻ってカーテンコールに出たことでナットのアリバイが確立されていたのだ。

こうして見ると、グリーンショウ氏の研究はまったく関係なくて、マープルの友人シズリーが乗り込んでくるのも蛇足だった。ウェルチ警部もステレオタイプの無能で、ちょっと物足りない。
初見では、マープルの行動がさっぱりわからない。大多数の視聴者は二度見ないから、マープルがなんに注目し、どんな仮説を立てたかわかるといいなぁ。

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グリーンショウ氏の阿房宮 / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S6E2)