第三の女 / 名探偵ポワロ #60 (デビット・スーシェ主演) The Third Girl / Agatha Christie's Poirot #60
2008年 海外ドラマ 3ツ星 探偵 @アガサ・クリスティポワロの涙に涙する
事件の元凶は、ノーマが受け継いだ莫大な遺産。20年ぶりに帰ってきた父親、「孔雀」のような画家、没落貴族のロデリック卿と秘書ソニア。あやしい人物ばかりだ。おまけにノーマが神経症を患い、ややこしい状況になる。特殊な状況だが、あんがい金持ちの家はどこもややこしいものかもしれない。
オリヴァ夫人の活躍と空振りも痛快だ。ふと、ヘイスティング大尉がいないことに気づかされる。
ラストでポワロは涙を流す。老境にさしかかったポワロは、家族がいない自分を寂しく思ったのだろうか。長年ポワロを見てきたが、ずいぶん遠くまで来たような気がする。ミステリーとしては今ひとつだが、不思議と感慨深い作品だった。
※若いカップルを見守るポワロとオリヴァ夫人。
オリヴァ夫人:頭がよく回る人ね。
計算高いというか、あたしに言わせりゃひねくれてるわよ。
ポ:私は計算高いですか?
冷たい心をもつ謎解き屋だとお考えで?
ご覧なさい。人間が投げかける最大の謎の1つを。
この私、エルキュール・ポワロでさえ解けないミステリー。
それは、愛です。
(ノーマがポワロに気づき、笑顔を見せる)
ポ:笑ったぞ。(ぽろり)
オ:泣いてるの?
ポ:ノンノンノン! ゴミが入っただけですよ。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |