スリーピングマーダー / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S2E1) Agatha Christie's Marple (Sleeping Murder
2006年 海外ドラマ 2ツ星 探偵 @アガサ・クリスティ「その方は、なにをする人なの?」「謎を解くんです」
あらすじ
インドで育ったグエンダは結婚して、イギリスで新生活をはじめることになった。直感に従って一軒家を買い取って改修すると、はじめて訪れた家なのに間取りや過去の壁紙がわかってしまう。不安に駆られたグエンダ。付添の弁護士フェーンは、相談相手としてミス・マープルを紹介する。
吹き替えが岸田今日子から草笛光子に変わった。だいぶ印象が異なるが、すぐ慣れて、甲乙つけがたくなる。岸田今日子の異質さ、草笛光子の柔らかさ、どちらもいい。
アガサ・クリスティーの死後に発表された作品で、「ミス・マープル 最後の事件」と位置づけられるが、最後らしい要素はまったくない。事件もちぐはぐで、魅力はない。
そのせいか本作は導入部だけ残し、本編はほぼオリジナルに改変されている。ヘレンは旅芸人で、将来を嘱望されていたがケルヴィンと結婚し、行方不明になった。グエンダの母はべつにいるため、父(ケルヴィン)が浮気相手を殺したかどうかが焦点となる。
しかし盛り上がらない。ヘレンの死体が見つからないため、グエンダの記憶が正しかったと証明されず、物語への興味が損なわれている。マープルさんの世間話で情報を聞き出すシーンも少ない。盗んだ宝石をもっていたとか、妹とヘレンが同一人物だったとか、おもしろいトリックはあったのだが。
オリジナル・キャラクターのホーン・ビームはよかった。グエンダを避難しつつも、報って置けず、やらないと言っていた膝をついたプロポーズも敢行。曖昧な出来事がつづく中、確かな興奮があった。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |