レビュー  2010年12月29日  に発表された 

青いゼラニウム / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S5E3)
Agatha Christie's Marple: The Blue Geranium

3ツ星

マープルさんはどこを間違えたのか?

あらすじ

占いに凝るメアリーは、「青いゼラニウムが意味するのはあなたの死」と告げられた予言を恐れ、部屋に鍵をかけ、ミントの葉で結界を作り、ロウソクの火を灯していた。しかし翌朝、メアリーの死体が発見される。

(c) ITV PLC  (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide

マープルさんが推理にしくじり、公聴会を止めるという出だしがおもしろい。しかし蓋を開けてみれば、期待するほど失敗してなかったので拍子抜け。そもそもマープルさんは捜査に介入できていなかった。サマーセット警部は視野が狭く、偉い人の名前をちらつかせても使いこなせない。これじゃ失敗するのも無理はない。

医者が言うには、メアリーを病人にしているのは妹たちの過剰な介護だという。実際、妹フィリッパの言動はおかしい。病人より介護者が心を病んでいる構図は恐ろしいが、カラクリはもっと具体的だった。人は驚きで死んだりしない。そのとおりだった。
しかしフィリッパの背後に看護婦キャロラインがいたのは驚き。というか、マープルさんはどうやって気づいたのか? なんの証拠もなく推理を披露したけど、メアリーがトボけたらどうするのか? 「証拠がある」と言って公聴会を止めたのだから、なにか提示してほしかった。

ジョージはヘイゼルをかばうために自白したのに、ヘイゼルはジョージを信じきれなかった。このふたりは結婚してもうまくいかないと思う。

それにつけても人間関係が複雑だ。もっとシンプルでいいと思うが、それじゃ2時間枠が埋まらないのか。原作は短編で、フィリッパも出てこない。うまくふくらませたのか、ふくらませすぎたのか。ストーリーを理解するのに2回、周辺を把握するのに4回は見る必要がある。

妄想リメイク(ゆっくり文庫)

独自の翻案で動画化してみた。オリジナルキャラクターがいるので、シリーズ第一話「完璧なメイド」から鑑賞してほしい。

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思考回廊 レビュー
青いゼラニウム / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S5E3)