青いゼラニウム / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S5E3) Agatha Christie's Marple: The Blue Geranium
2010年 海外ドラマ 3ツ星 探偵 法廷 @アガサ・クリスティマープルさんはどこを間違えたのか?
あらすじ
占いに凝るメアリーは、「青いゼラニウムが意味するのはあなたの死」と告げられた予言を恐れ、部屋に鍵をかけ、ミントの葉で結界を作り、ロウソクの火を灯していた。しかし翌朝、メアリーの死体が発見される。
(c) ITV PLC (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide
マープルさんが推理にしくじり、公聴会を止めるという出だしがおもしろい。しかし蓋を開けてみれば、期待するほど失敗してなかったので拍子抜け。そもそもマープルさんは捜査に介入できていなかった。サマーセット警部は視野が狭く、偉い人の名前をちらつかせても使いこなせない。これじゃ失敗するのも無理はない。
医者が言うには、メアリーを病人にしているのは妹たちの過剰な介護だという。実際、妹フィリッパの言動はおかしい。病人より介護者が心を病んでいる構図は恐ろしいが、カラクリはもっと具体的だった。人は驚きで死んだりしない。そのとおりだった。
しかしフィリッパの背後に看護婦キャロラインがいたのは驚き。というか、マープルさんはどうやって気づいたのか? なんの証拠もなく推理を披露したけど、メアリーがトボけたらどうするのか? 「証拠がある」と言って公聴会を止めたのだから、なにか提示してほしかった。
ジョージはヘイゼルをかばうために自白したのに、ヘイゼルはジョージを信じきれなかった。このふたりは結婚してもうまくいかないと思う。
それにつけても人間関係が複雑だ。もっとシンプルでいいと思うが、それじゃ2時間枠が埋まらないのか。原作は短編で、フィリッパも出てこない。うまくふくらませたのか、ふくらませすぎたのか。ストーリーを理解するのに2回、周辺を把握するのに4回は見る必要がある。
妄想リメイク(ゆっくり文庫)
独自の翻案で動画化してみた。オリジナルキャラクターがいるので、シリーズ第一話「完璧なメイド」から鑑賞してほしい。
アガサ・クリスティ | |
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ポワロ | |
デビット・スーシェ (David Suchet) | |
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) | |
声:里見浩太朗
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ミス・マープル | |
マーガレット・ラザフォード | |
アンジェラ・ランズベリー | |
ヘレン・ヘイズ | |
ジョーン・ヒクソン | |
ジェラルディン・マクイーワン | |
ジュリア・マッケンジー | |
声:八千草薫
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ゆっくり文庫 | |
奥さまは名探偵 | |
ほか | |
検察側の証人 | |
そして誰もいなくなった | |
ほか |