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[レビュー2007年09月30日に発表された 

無実はさいなむ / アガサ・クリスティーのミス・マープル (S3E2)

Agatha Christie's Marple: Ordeal by Innocence

「グェンダはここで家族を見つけたんです」

あらすじ

グェンダは、富豪のリオ・アーガイルの秘書を勤めていた。リオと妻レイチェルの間に子供はなく、夫妻は6人の養子を迎え入れていた。その中の1人ジャッコはいつも金の無心に来ていた。レイチェルは気性が荒く、夫のリオにさえ役立たず呼ばわりしていた。

(c) ITV PLC  (c) ITV UK / Film Afrika Worldwide

ノン・マープルより。マープルさんは秘書グェンダの恩師という設定で、結婚式に招待される。グェンダがマープルさんを尊敬していることがわかるので、とても自然な導入部になっている。結婚式が流れ、グェンダが死んでも滞在するのは無理があるが、展開が早いので気にならない。
グェンダはもっとマープルさんをたよるべきだった。新たな家族を得るため、独力で解決しようとしたのだろうか。そんなグェンダを、アーガイル家の人々は拒絶した。許せないことだ。マープルさんがグェンダの無念を伝えるシーンが胸に響く。
犯人は家族のために罪を認めたが、家族は犯人の手を拒絶した。当たり前といえば当たり前だが、アーガイル家の人々の不誠実さが目立つ。彼らは互いを信用せず、他者の犠牲を顧みない。疑惑は晴れたが、守るべき家族の絆は残っていなかった。なんという皮肉だろう。

キャルガリーが脳天気な学者バカとして描いたのは正解だ。おかげで証言を疑わずに済んだし、家族でない者の視点も得られた。『ドーバー海峡殺人事件』(1984)のキャルガリー(ドナルド・サザーランド)は悪人っぽい雰囲気だったのと対照的だ。しかし脳天気すぎて中盤以降は居場所がなかった。まぁ、安易に家人と恋に落ちても困るか。

レイチェルはなぜ子どもにこだわったのだろう? 資産を継がせることに執着していたのか? もしレイチェルに資産がなければ、ここまで子どもたちに嫌われることもなかったかもしれない。

マープルさんさんはヘヤピンで金庫を開けてしまった。どういう人生を歩めばそんなスキルが身につくのか。「甥がよく鍵をなくすから」などという説明じゃ納得できない。まぁ、このくらいスーパーマンでもいいか。

アガサ・クリスティ
ポワロ
デビット・スーシェ (David Suchet) デビット・スーシェ (David Suchet)
ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov) ピーター・ユスティノフ (Peter Ustinov)
声:里見浩太朗 声:里見浩太朗
  • アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
  • グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件
  • 安マンションの謎
  • ABC殺人事件
  • 総理大臣の失踪
  • エジプト墳墓の謎
  • エンドハウス怪事件
  • クリスマスプディングの冒険
  • プリマス行き急行列車
  • 消えた料理人
  • 二十四羽の黒つぐみ
  • ダブンハイム失踪事件
  • 雲の中の死
ポワロ
ミス・マープル
マーガレット・ラザフォード (Margaret Rutherford) マーガレット・ラザフォード (Margaret Rutherford)
アンジェラ・ランズベリー (Angela Lansbury) アンジェラ・ランズベリー (Angela Lansbury)
ヘレン・ヘイズ(Helen Hayes) ヘレン・ヘイズ(Helen Hayes)
ジョーン・ヒクソン (Joan Hickson) ジョーン・ヒクソン (Joan Hickson)
ジェラルディン・マクイーワン (Geraldine McEwan) ジェラルディン・マクイーワン (Geraldine McEwan)
ジュリア・マッケンジー (Julia McKenzie) ジュリア・マッケンジー (Julia McKenzie)
声:八千草薫 声:八千草薫
ゆっくり文庫 ゆっくり文庫
ほか
奥さまは名探偵
ほか そして誰もいなくなった 検察側の証人 ほか

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